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車高を下げるときには要注意! 気をつけるのはバンパーだけじゃない~カスタムHOW TO~

レスポンス / 2022年11月26日 6時30分

車高を下げるのはカスタマイズにおいて王道であり、もっともベーシックな手法。しかし、意外と気をつけなければならないポイントが満載!! きちんとシャコタンにしてちゃんと走れるクルマにしよう。


◆車高を下げるとサスペンションや足回りへの負荷も変わる


車高を下げる=車高短は王道カスタマイズのひとつ。理由はともかく、カッコいいと感じる人が多いカスタムのひとつである。そこで車高調を導入したり、ダウンサスなどで車高を下げることになるが、気をつけるべき点が多数存在する。


それらをきちんとクリアすれば合法で走りも楽しめる仕様になる。一歩間違うと違法にもなるし、高速道路でフラフラするとか乗り心地が悪いというもの、車高短のせいではなく、きちんとしたカスタムがされていないからということも多い。


◆まずは路面とのクリアランスがどこでどれだけあるか


最低地上高は90mm以上ないと違法になる。しかし、これは結構細かいルールがあって、灯火類のないリップスポイラーなどは含まれない。フォグランプの付いているバンパーはNGだが、バンパーに追加したリップスポイラーなど90mm以下でも大丈夫。なので、最悪リップスポイラーは段差などで路面に擦ってしまっても、下面に傷がついたり割れたりはするが、重大なトラブルにはなりにくい。


だが、フロア下のサスペンションメンバー(サブフレーム)をボディに取り付けているボルトがもっとも下方向に突き出している車種もある。そういったクルマの場合、そのボルトを擦ってしまうと重大なダメージに繋がることがある。そのボルトからメンバーが曲がったり割れたりしたら、非常に高額な修理費用になったりする。どこが低くなって当たりやすいかをよく把握した上で車高を落とすようにしたい。


◆ロールセンターが狂う問題も起きる!!


ロールセンターというのは、クルマが左右にロール(傾く)ときの中心位置のこと。通常ノーマル車では車体中心の低めの位置を中心に左右にロールする。FR車などのプロペラシャフトが通っている位置やフロアトンネルのある位置辺りを中心にしてロールしている。これが車高を下げると位置が変わる。


サスペンションのアームが、ノーマル車高だとボディからタイヤに垂れ下がる方向になっているのが、車高を大きく下げると逆にボディからタイヤに持ち上がる方向になってしまう。肩から手を斜めしたに落としているのがノーマルで、車高を下げると手を水平より上に上げた状態になってしまう。これを俗にバンザイ状態と呼んでいて、こうなるとロールセンターが位置が下がってしまう。ロールする中心点が地面の中に入るほど下がってしまう。そうなると左右へのロール量が大きくなる。車高を下げて重心が下がって安定感が増すはずが、左右にフラフラするようになってしまうのだ。


これを改善する方法は2つ。


ひとつはサスペンションを硬くすること。バネレートが高く、左右にそもそもロールしにくくなればフラフラもしにくくなる。車高が下がったらバネレートを上げないと、そもそもサスが沈みすぎてしまうので多くの車高調ではバネレートが高められている。それでロールセンターが下がった弊害を打ち消しているのだ。


それでもフラフラするならロールセンターを補正する手もある。それがロールセンターアジャスター。ロアアームとナックルの間にスペーサーを入れることでロアアームのバンザイを解消するのが狙い。


こちらも一定の効果がある。しかし、ストラット式サスなどアームが1本なのでいいのだが、マルチリンク式などだとアッパーアームは補正できないので、ロアアームの角度だけを補正することになる。そうなるとサスのそもそもの動きがおかしくなることもあるので注意したい。そのあたりはプロショップに適切な車高短に合わせた対策を求めたい。


◆水温や油温が上昇することもあるので注意!!


フロントバンパーにはリップスポイラーを取り付けて、リップが路面すれすれな程にバッチリに車高短を仕上げた時に気をつけたいのはエンジンやミッションの温度だ。エンジンルームにはフロントから走行風を取り込んでラジエーターやエンジン本体を冷却している。その冷却した空気はフロア下に排出されている。車高が低いとこのフロア下に空気が排出できなくなり、エンジンルームには空気がいっぱいになってしまって、新しい空気が入らず水温や油温が上昇することがある。


同じようにミッションやデファレンシャルにも走行風が当たらなくなって、オイルが焼けてしまうというのもサーキットではそれほど珍しくないトラブルなのだ。合法でもきっちり下げればこういった弊害も起きることがあるので、車高を下げるだけと甘く見ずにトータルで不具合が起きていないか確認しておきたい。

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