【BYD ATTO 3】日本販売モデル第1弾、アイオニック5やID.4より安価な440万円
レスポンス / 2022年12月6日 8時30分
中国のEVメーカーBYDの日本法人であるBYDオートジャパンは12月5日、ミドルサイズの5人乗りフル電動SUV『ATTO 3(アットスリー)』の価格を440万円とし、2023年1月31日より発売すると発表した。
国内外の各メーカーから続々と日本市場に投入される電動SUV。BYDの日本発売モデル第1弾となるATTO 3はライバルと目される、日産『アリア』(539万円より)、テスラ『モデルY』(643万8000円より)、ヒョンデ『アイオニック5』(479万円より)、VW『ID.4』(499万9000円より)より安価な戦略的価格設定での日本投入となる。
BYDオートジャパンは、ATTO 3に引き続き、2023年中頃にe-コンパクト『DOLPHIN(ドルフィン)』、2023年下半期にe-セダン『SEAL(シール』の計3モデルを日本で販売する予定。日本発売モデル第1弾となるATTO 3は、2022年2月に中国で販売を開始して以降、豪州やタイなどのアジア太平洋地域でも発売され、10月末までのグローバルでの累計販売台数は14万3000台。さらに、欧州ではドイツやフランスなどを含む9か国での販売も決定しており、ユーロNCAPの安全性評価で最高評価の5つ星を獲得するなど、高い安全性が裏付けられたBYDの世界戦略EVだ。
ATTO 3は、BYDが独自開発した「ブレードバッテリー」を搭載したEV専用の「e-プラットフォーム 3.0」を採用。485km(WLTC値自社調べ)の航続距離と広い車内空間、440リットルの荷室容量を実現している。加えて、先進安全・運転支援機能も充実。V2L(Vehicle to Load)とV2H(Vehicle to Home)にも対応し、停電時や野外の電源供給にも活用できる。
◆ダイナミックでスタイリッシュなエクステリアデザイン
ボディサイズは全長4455×全幅1875×全高1615mm、ホイールベースは2720mm。LEDライトをはじめとした先進的なディティールと、後方に伸びるボディサイドの力強いラインが、SUVでありながらダイナミックでスタイリッシュなエクステリアデザインを演出。この複雑な曲面のデザインは、BYDグループの一員である日本の金型メーカーTATEBAYASHI MOULDINGが持つ熟練の金型技術によって実現している。
一方、インテリアは「フィットネスジム×音楽」をモチーフにデザイン。トレッドミル(ランニングマシン)に着想を得たセンターアームレスト、ハンドグリップを想起させるドアハンドルのほか、弦を弾くと音を奏でるドアトリムなど、ドライブが一層楽しくなるデザインが随所に散りばめられている。日本仕様ではウインカーレバーも右側に設定。高い着座位置と広い視界は車両感覚をつかみやすく、運転のしやすさをもたらしている。また、開放感のあるパノラマルーフを全車標準装備とした。
◆高エネルギー密度のブレードバッテリー搭載、航続距離485kmを実現
ATTO 3は、58.56kWhのブレードバッテリーと150kW/310NmのフロントモーターをEV専用の「e-プラットフォーム 3.0」に搭載する。ブレードバッテリーは、BYDが2021年に発表した最新型のリン酸鉄リチウムイオン電池。高い安全性、優れた航続性能、強度、長寿命を特徴とし、ATTO 3は485km(WLTC値自社調べ)の航続距離を実現する。e-プラットフォーム 3.0は、このブレードバッテリーと8つのモジュールを集約した「8 in 1 パワーシステムアッセンブリー」によって、安全性、デザイン性、効率性、インテリジェンスの4つを向上させた。
ブレードバッテリー採用により高い安全性を実現したほか、複数のモジュールを集約したことで、低重心かつフラットな床面、広い車内空間とスタイリッシュなデザインを可能にしている。また、熱帯地域でも寒冷地域でもバッテリー温度を一定に保つバッテリーマネジメントシステムなどを含む8 in 1パワーシステムアッセンブリーとヒートポンプシステムにより、エネルギーの効率的な出力を実現。インテリジェンスの面では、車両の駆動や制動、ステアリング情報を緊密に統合することで、ドライビングにおける高度な制御や支援に繋げている。
◆V2LやV2Hに対応、アウトドアや災害時にも活躍
ATTO 3は、先進的な予防安全機能も充実。長距離運転や高速道路の運転をサポートするナビゲーションパイロット機能、死角での衝突リスクを低減するブラインドスポット検知機能、万一の衝突時の被害を回避または軽減する予測緊急ブレーキシステムなどを標準装備する。
また、Apple CarPlayとAndroid Autoにも対応しているほか、車両に搭載した通信モジュールでコネクテッド機能を装備。BYDスマホアプリとの連携やOTAリモートアップデートに対応する予定だ。
さらに、車両から電気を取り出すV2L(Vehicle to Load)とV2H(Vehicle to Home)に対応し、アウトドアシーンをはじめとするさまざまなシーンで活躍。給電器を繋げば家庭に電力を供給できるため、災害時にも非常用電源として活用できる。
◆月額4万0400円のサブスクプランも用意
BYDオートジャパンでは、2025年末までに日本各地に100店舗以上の販売ネットワークを構築し、乗用車の販売やアフターサービスを提供していく。まずは、2023年1月下旬以降、15都道府県、合計22の開業準備室を順次オープンする計画で、商談や試乗の案内を開始する。
また、頭金・ボーナス払いなし、登録諸費用や自動車税など込みで毎月定額4万0400円でATTO 3を購入できる4年サブスク型リースプラン「BYD eフラット」のほか、4年残価据置型ローン「BYD eローン」など、多彩なファイナンスプランを用意する。
さらに、オリジナル補償を付帯したBYDオーナー向け専用「BYD e自動車保険」を正規ディーラーを通じて販売するほか、インターネットを通じて、顧客が直接保険会社と契約・更新などの手続きを行えるダイレクト型保険も合わせて用意する。
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