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憧れの対象たり得る存在だった、90年登場のメルセデスベンツ『SL』【懐かしのカーカタログ】

レスポンス / 2022年12月10日 16時0分

初代『300SL』から70年を迎えた今年、最新モデルの『メルセデスAMG SL』が登場した。ところで“SL”というと思い出すのは、1990年登場のあのR129型……という人も多いのでは? 今回はその最初のモデルをカタログで振り返ってみたい。


◆純粋に憧れの対象たり得る存在だった


1971年に登場し18年のロングライフを誇ったR107型のあとを受け1989年に登場。日本市場へは1990年から導入されたのがこのR129型4代目『SL』。カタログは1990年8月のもので、中綴じの比較的シンプルなものながら、ビニールコートされた表紙の上質なもので、表紙を開くと最初の見開きは、大型のスリー・ポインテッド・スターが収まるフロントグリルのアップから始まる。そのページはさらに左右に開くようになっており、開くと、そこにはオープンとハードトップの2態の『SL』の外観写真。アストラルシルバーとブルーブラックは、どちらもこの頃のメルセデス・ベンツを象徴するイメージカラーだ。


さらにページを捲っていくと、インパネや安全性と快適性を象徴した“エレクトリック・インテグラルシート”の大写しのカットが現れる。シートは、シートと3点支持イナーシャリール・シートベルトとアンカーを組み込んだシートフレーム一体構造を採用した。


さらに売りのひとつだった“オートマチック・ロールバー”もしっかりと見開きで紹介している。文面を引用すると“傾斜センサーと加速度センサーに連動し、ひとたび危険な状態に置かれると(走行中、ボデーが急激に26度以上傾いた時、またはボデーに4G以上の加速度が働いた時)わずか0.3秒で起き上がり、ドライバーとパッセンジャーを確実に保護します。”と書かれており、高品質U字型スチールチューブは5トンの荷重に耐えること、ボディ側も3層の高強度材が使われていることなども謳われている。一方で脱着式のハードトップは軽合金製で34kgの軽量設計だった。


搭載エンジンは4973ccのV8・DOHCで330 DIN ps、47.0 DIN kgm(カタログ記載の諸元表の表記より)を発揮。バリアブル・バルブタイミング機構の採用で、エンジン回転を問わず最適な性能が得られる設計。これに4速ATの組み合わせだった。クルマの世代、時代背景は今とはまったく違うが、純粋に憧れの対象たり得る存在だったような気がする。

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