BMW『M2』新型、460馬力ツインターボ搭載…生産開始
レスポンス / 2022年12月12日 7時0分
BMWは12月8日、高性能なコンパクト2ドアクーペ『M2』の新型の生産を、メキシコのサン・ルイス・ポトシ工場で開始した、と発表した。新型M2は、同工場だけで生産される。
◆Mモデルらしい専用デザインの外観
新型M2は、新型『2シリーズクーぺ』をベースにした高性能モデルになる。フレームレスの大型キドニーグリルには、水平バーが備わる。フロントバンパーには、長方形の3つのエアインテークが配された。冷却空気の供給と空力バランスを狙ったデザインを採用する。
大型のサイドスカートや拡幅されたフェンダーが、ボディサイドの力強さを強調する。リアは、トランクにスポイラーを装着した。垂直に配置されたリフレクターやバンパーのディフューザーインサートも特長だ。ツインエグゾーストテールパイプが、左右にレイアウトされた。
ボディカラーは全5種類を設定する。このうち、ザントフォールトブルーソリッドとトロントレッドメタリックシェードは新型M2専用だ。オプションのカーボン製ルーフは、6kgの軽量化を可能にしている。
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◆2つの大型画面を備えた「BMWカーブドディスプレイ」
コックピットは、ドライバー中心のデザインで、M専用の表示やコントロール、セットアップオプション、「BMWカーブドディスプレイ」が特長だ。12.3インチのインフォメーションディスプレイには、走行に関する情報が新しいグラフィックレイアウトで表示される。車両のセットアップとタイヤの状態に関する M専用のウィジェットは、14.9インチのコントロールディスプレイで呼び出すことができる。オプションのBMWヘッドアップディスプレイには、M専用の表示が備わる。
BMWカーブドディスプレイと 「BMWインテリジェントパーソナルアシスタント」は、最新世代の「BMW iDrive」の一部だ。「BMWオペレーティングシステム8」をベースにしており、タッチコントロールと自然言語を使用して、ドライバーと車両が直感的に対話できるようにした。新しい BMW iDrive システムは、「BMW ID」と 「My BMWアプリ」によるパーソナライズを可能にし、「eSIM」 を車内で使用できる。Apple「CarPlay」とグーグル「Android Auto」は標準装備。インターネット接続を最適化するための5Gアンテナも用意している。
運転席と助手席には、「センサテック」にアルカンターラを組み合わせた専用デザインのスポーツシートが標準装備された。一体型ヘッドレストと「ベルナスカ」レザー/センサテック仕上げのMスポーツシートもオプションで選択できる。Mカーボンバケットシートは、シートクッションとバックレストの構造素材にカーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)を使用し、重量を約10.8kg削減している。
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◆0~100km/h加速4.1秒で最高速は285km/h
新型M2には、新型『M3セダン』と新型『M4クーぺ』で定評ある直噴3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。このエンジンは、「S58」型と呼ばれる直噴3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボユニットだ。最新のBMW Mツインパワーターボテクノロジーを採用した。鍛造軽量クランクシャフトを装備しており、それによる回転質量の低減によって、エンジンの高回転特性も改善されているという。
このエンジンには、モノスクロール式のターボチャージャーが2基搭載されており、それぞれが1~3番シリンダーと、4~6番シリンダーに圧縮した空気を送り込む。低温回路を通じてエアが供給されるインダイレクトインタークーラーと、特殊なコンプレッサーが、ターボチャージャーの出力特性を最適化する。また、素早く閉じることができる電子制御式ウエストゲートがターボチャージャーのレスポンスを高め、その開口部の広さがエンジン近くに配置しているキャタライザーの効率性を引き上げる。さらに、流量を最適化した設計により、インテークエアガイド内の圧力損失も軽減されているという。新型M2の最大出力は460hp/6250rpm、最大トルクは56.1kgm/2650~5870rpmを獲得する。
新型M2のトランスミッションは、8速「Mステップトロニック」が標準で、6速MTはオプション。駆動方式は2WD(FR)だ。アダプティブMシャシーに後輪駆動を組み合わせた。高性能なブレーキシステムは、新型M3セダンと新型M4クーペ譲りになるという。新型M2の0~100km/h加速は4.1秒(6速MTは4.3秒)、最高速は250km/h(リミッター作動)。オプションの「Mドライバーズパッケージ」を選ぶと、最高速が285km/hになる、としている。
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