トヨタの新型ハイブリッドミニバン、『イノーバ・ハイクロス』…燃費はインドでクラス最高
レスポンス / 2022年12月12日 12時0分
トヨタ自動車のインド部門は11月25日、新型ミニバン『イノーバ・ハイクロス』(Toyota Innova HyCross)を発表した。『イノーバ・クリスタ』の後継モデルになり、2023年に現地で発売される予定だ。
◆第5世代のトヨタハイブリッドシステム
『イノーバ』は、トヨタの新興国向けの世界戦略車の「IMV」(イノベーティブインターナショナル・マルチパーパス・ビークル)の中核を担うミニバンとして、2004年に発表された。インドや東南アジア市場などで販売されている。今回インドで発表されたのは、その3世代目モデル。インドでは新たに、「ハイクロス」の名前が付されている。
新型には、「TNGA」プラットフォームに、第5世代のトヨタハイブリッドシステムを搭載する。従来型はラダーフレーム構造だったが、新型ではモノコック構造の「GA-C」プラットフォームを採用した。この新しいプラットフォームにより、2.0リットルのTNGAエンジンや第5世代のトヨタハイブリッドシステムの搭載が可能になったという。
TNGAのGA-Cプラットフォームでは、トヨタのエンジニアがボディの剛性を高め、車両重量を減らし、車のキャビンに侵入するノイズを減らすことに取り組んだ。走行中の安定性と快適性を高めるための充分なスペースも追求されている。
◆ハイブリッドシステム全体のパワーは186ps
イノーバ・ハイクロスには、ガソリンエンジン搭載車とハイブリッドの2種類のパワートレインが用意される。ハイブリッドパワートレインは、M20A-FXS型「D-4S」直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジン(最大出力152ps/6000rpm、最大トルク19.1kgm/ 4400~5200rpm)に、モーター(最大出力113ps、最大トルク21kgm)を組み合わせる。
ハイブリッドシステム全体で、186psのパワーを引き出す。トランスミッションはパドルシフト付きのCVT。インドでの燃費は、クラス最高の21.1km/リットルとしている。
ガソリンエンジンは、2.0リットル直列4気筒だ。最大出力は174psを発揮する。ダイレクトシフトCVTを組み合わせている。
◆SUVの力強さも表現されたエクステリア
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外観は、盛り上がったボンネットライン、ヘキサゴナルガンメタル仕上げの大型グリル、自動ハイビーム付きのLEDオートヘッドランプ、スーパークローム仕上げのアルミホイール、ワイドなバンパーなどが特長だ。また、ショートオーバーハングに大径タイヤによって、SUV の力強さも表現している。
ボディカラーには、スーパーホワイト、プラチナホワイトパール、シルバーメタリック、アティチュードブラックマイカ、スパークリングブラックパールクリスタル シャイン、アバントグレードブロンズメタリック、ブラックアゲハグラスフレークを設定している。
また、開放的なパノラマサンルーフも用意した。セグメント初のデュアル機能付きデイタイムランニングライトを採用している。
◆10.1インチのコネクテッドディスプレイオーディオ
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インテリアは、シームレスな高級感と快適さを表現することを目指した。インドの顧客のニーズを念頭に置いて、インテリアの快適性を重視している。ダークチェスナットのキルティングレザーシート、ソフトタッチのレザーとメタリックトリムを採用した。コックピットは水平基調で空間を感じさせる造形とし、センタークラスターやドアトリムには垂直基調を導入することで、力強さを追求している。
ベンチレーテッドフロントシートによって、インドの暑い夏でも快適性を追求した。2 列目シートには、サブウーファーを含めたJBL製のプレミアム9スピーカーシステムを装備する。10.1インチのコネクテッドディスプレイオーディオ、セグメントをリードする電動オットマン付き2 列目シート、マルチゾーンエアコンも採用した。フラットなフロアデザインや、セグメント最長の2850mmのホイールベース、プラットフォームの横幅の拡大により、室内スペースを確保する。パワーバックドアとチルトダウンシートが、スペースを最大限に活用し、ラゲッジスペースを拡大するという。
先進運転支援システム(ADAS)では、「トヨタ・セーフティ・センス(TSS)」の最新バージョンを搭載する。このセーフティパッケージには、ダイナミックレーダー クルーズコントロール(DRCC)、レーントレースアシスト(LTA)、ブラインドスポットモニター(BSM) システム、プリコリジョンシステム、リアクロストラフィックアラートシステムが含まれている。
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