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N-BOXにペタリ、マグネット式の“ギザギザ”が空力に作用

レスポンス / 2022年12月12日 19時15分

ホンダアクセスから新型『シビックタイプR』用に発表されたテールゲートスポイラーの「実効空力デバイス」。しかしその効果をわかりやすく体感するためにホンダアクセスが用意したのが、なんと軽自動車の『N-BOX』だった。


◆ルーフエンドに樹脂パーツを磁気装着


N-BOXのルーフエンドに写真のような鋸歯(シェブロン)形状の実効空力デバイスと呼ばれる樹脂パーツを磁気(マグネット)装着するだけ。磁気で取り付けているので簡単に着脱ができる。つまり実効空力デバイスの有り無しを同じクルマですぐに体感できるというわけだ。


走行コースは、群馬サイクルスポーツセンターの終盤のストレートを使い高速の左コーナーを抜け短めのストレートを加速、そしてスタート地点に戻るというショートコース。しかも終盤のピット付近ではパイロンでスラロームを行うというもの。


まずは実効空力デバイスなしの素の状態のN-BOXで走り始める。実はボクは今N-BOXの購入をひそかに計画していて、そのために数種類のグレードの車をとっかえひっかえじっくりと試乗している。軽自動車とは思えない室内の静粛性、乗り心地の良さ、ボディのしっかり感。N-BOXはハイトワゴンの王様である。しかし、ここ群馬サイクルスポーツセンターの路面はただものではない。速度を80km/h以上に上げると路面のアンデュレーション連続に重心の高いN-BOXは浮足立っている。とはいえ軽自動車というジャンルの中では安定性がある方だ。60km/h前後であれば上手にアンデュレーションをいなしてくれる。ボクはこういうストローク感のあるサスペンションが好みである。


◆車体が落ち着き、明らかに静かに


とりあえず実効空力デバイス装着前のN-BOXで3周ほどコースを周回し、クルマの雰囲気は理解できた。いよいよ装着のためにピットイン。といってもスタッフのいる場所にクルマを横付けするだけ。ボクは運転席に座ったまま。マグネット式なので簡単に取り付けられるのだ。待つことほんの数分。あっという間に作業は完了し、ピットアウトする。


走り出し、まず80km/hぐらいまでいきなりアクセル全開ではなくゆっくりと全開にして加速。いきなり全開だとCVTがギヤ比を高負荷に設定するので駆動力が上がりすぎ、またエンジンノイズも大きくなるのでゆっくりと。で、この時すでに「あれ? なんか違う」と異変を感じていた。


実は車内を動画撮影していたので、後からその映像と自分の発する言葉にただただ驚くばかり。まず路面のアンデュレーションに対して車体が落ち着いている。大きく突き上げてバンプストッピングラバーを押し付けたときはそれほど変化を感じないが、細かく連続する不整地路面への反応がマイルドになった。それと動画を見比べてわかったことだが、明らかに室内のノイズが小さい。風切り音を含めて耳障りな室内音が減少したことは感じていたが、動画を確認すると明らかに静かになっていたのだ。


◆落ち着いてコーナーにアプローチできる


そして80km/h以上の速度で飛び込む高速の左コーナー。路面も荒れている。実効空力デバイス無装着の時に比べて恐怖心がない。この速度だとステアリングを速く操舵しなくてはならないから、ゆっくり切るためには手前からアプローチ、などと考えながらも、これはテストなのだから同じタイミングで切り込む。無装着時に比べて操舵角が小さくスムーズにノーズが入る。空力効果によってリヤが押してアンダーステアーになると想像していたが、これはまったく逆。コーナーに飛び込む時の恐怖心も薄れるはずで、落ち着いてコーナーにアプローチできるのだ。フロントが良く曲がるだけでなくリヤも落ち着いたグリップを出している。コーナリング中にクルマが躍るような感覚もない。


これは50km/h前後のスラローム中にも感じたこと。スラロームは40km/hぐらいに落としても揺り返しなどが落ち着いている。正直、このレベルの速度でこれほど差が出るとは信じられなかったが、ハイトワゴンゆえ横側の面積が大きいので低速でも空力がモノをいうのだろう。最初、信じられなかったがその効果は絶大。とはいえ、N-BOXのアクセサリーとして発売する予定はないという。確かにちょっとカッコ悪い。しかし、もしボクがN-BOXを買ったらアクセスさんにワンオフでお願いしようかな?


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