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【カワサキ MULE】無骨? 精悍? 道を外れて頼れる相棒[詳細画像]

レスポンス / 2022年12月13日 19時30分

12月1日からカワサキモータースより発売されているオフロード四輪車、『MULE(ミュール)』。日本ではなかなか馴染みがない「ROV」と呼ばれるカテゴリーに属する本車だが、一体どんなクルマなのか。


◆作業現場で頼れる相棒「UV」


ROVとはRecreational Off-highway Vehicleの頭文字。公道を外れて走りを楽しむビークルだ。従来はATVと呼ばれることが多かった。ATVとはAll Terrain Vehicle、日本語訳すると全地形対応車両といった意味で、悪路走破性を重視して開発された乗り物のこと。近年、車体に跨ってハンドルバーを握るモーターサイクル由来のタイプをATV、シートが横に並んで運転者がステアリングホイールを握るタイプをROV、とカテゴリーが分化してきた。ROVは砂漠を走るバギーカーを想像すれば、そのイメージが掴めるかもしれない。海外ではすでに一般的なジャンルであり、カワサキをはじめとした国内メーカーも、複数モデルを取り揃えている。


本記事で紹介するMULEは、スポーツ走行などのレクリエーション目的というよりも、農場や牧場などの作業現場で活躍する、実用的な「UV(ユーティリティビークル)」と呼ばれるジャンルに分類される。同時発売の『TERYX(テリックス)』シリーズに比べて、トルクフルな特性と広い荷台が特徴になっている。


◆小さな車体に詰め込まれた実用性


「MULE PRO-FXT EPS」は、3人掛けのシートを2列兼ね備えた6人乗り仕様となるMULEシリーズのフラッグシップモデルだ。車名の由来はMulti-Use Light Equipmentの頭文字。その名が表す通り、軽量コンパクトな車体に実用性のある機能が詰め込まれている。


さまざまな部分が露出している無骨なエクステリアは、軽量さを求めて華美な装飾を削ぎ落とした結果だ。ラダーフレーム構造を採用し、見た目に恥じない堅牢さも手に入れている。また、12インチと小さめのホイールに、26インチの大型ラジアルタイヤが組み合わせられ、悪路走破性が大きく高められている。


6人乗りが可能な本車だが、リアシートを格納して広大な荷台を作り出す「イージートランスキャブシステム」を採用。多くの荷物の搭載が可能になったほか、ガスアシストによって荷台を傾斜させることができるため、荷物の取り出しも楽になる。


◆最高出力48psの水冷3気筒エンジンをミッドシップに積む


エンジンは水冷の並列3気筒エンジンを車体の中央に搭載するミッドシップ型。極低速域から安定したパワーを発揮し、最高出力は48PSをマークする。これにCVTを合わせ、快適なドライビングを実現した。


足回りは前後共にダブルウィッシュボーン式。セレクタブル4WDを搭載しており、どんな道でも安心して挑むことができる。


世界の人々からの高い支持を受け、満を持して日本に上陸するカワサキMULE。カワサキはレジャーや農林業、災害救助などといった場面で活用されると予測しているが、果たして日本国内でどんな活躍を見せてくれるのだろうか。


MULE PRO-FXT EPSは、カワサキの国内オフロード四輪取扱店にて販売中。価格は278万3000円で、日本国内における公道走行はできない。


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