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ホンダブランド最強のV6搭載、SUV『パイロット』新型…米国で生産開始

レスポンス / 2022年12月20日 17時0分

ホンダの米国部門は1216日、中型SUVパイロット』新型の生産をアラバマ工場で開始した、と発表した。



3.5リットルV6エンジンは最大出力285hp


パイロットは、『CR-V』をひと回り大型化したボディを持つ北米専用の中型SUVだ。このパイロットが7年ぶりにモデルチェンジを行い、4世代目となる新型が登場した。


新型パイロットには、「トレイルスポーツ」が設定される。ホンダの米国向けSUVやピックアップトラックに、オフロード仕様車として設定される新シリーズが、トレイルスポーツだ。第一弾には、『パスポート』が選ばれた。


これに続くトレイルスポーツの第二弾モデルが、パイロットになる。パワートレインは、3.5リットルV6気筒ガソリン自然吸気エンジンだ。米国のホンダブランド史上、最もパワフルなV6エンジンは、最大出力285hp、最大トルク36.2kgmを発生する。トランスミッションは、パドルシフト付きの10ATを組み合わせている。


◆オフロード走行をサポートするカメラシステム


『パイロット・トレイルスポーツ』には、専用ブルーの「Diffused Sky Blue」のボディカラーを用意する。スチール製のスキッドプレートは、ホンダパワースポーツのエンジニアと共同開発された。これにより、オフロード走行時、オイルパンやトランスミッション、燃料タンクを保護する。車体を保護するスキッドプレートを備えた初のホンダSUVになるという。


室内には、専用のオレンジ色のコントラストステッチや TrailSport」のロゴが刺繍されたヘッドレストを装備した。専用デザインを採用したオールシーズンフロアマットは、雪や泥からカーペットを保護する機能を発揮する。スライディングパノラミックサンルーフが標準装備されている。


新開発の「TrailWatch」カメラシステムは、4つのカメラを使用して、ドライバーから見えない障害物の回避を支援する。トレイルモードでおよそ24km/h以下の速度で走行している場合、前面のカメラが自動的にオンになり、速度が24km/hを超えるとオフになる。TrailWatch は、車速がおよそ19km/hを下回ると自動的に再起動する。


◆オフロード走行向けの足回り


パイロット・トレイルスポーツには、オフロードでのトラクション性能を向上させるオールテレーンタイヤを装備した。コンチネンタル製のオールテレーンタイヤは、265/60R18サイズ。砂や泥、岩の多い地形、雪上での性能を追求する。専用の18インチアルミホイールは、オフロードでの損傷からホイールを保護するデザインとしている。


オフロード用にチューニングされたサスペンションを専用装備した。最低地上高は約25mm引き上げられており、アプローチ、ディパーチャー、ランプブレークオーバーの各アングルの性能を向上させた。スタビライザーバーをはじめ、スプリングレートとダンパーバルブのチューニングも専用とした。


AWDシステムも強化された。トレイルモードでは、「トレイルトルクロジック」オフロードシステムが、「i-VTM4」トルクベクタリング全輪駆動システムのエンジントルクを、最適に配分する。同時に、フロントのブレーキにブレーキベクタリングを行い、ホイールスピンを低減させる。


トレイルトルクロジックは、リアアクスルに送られるパワーも制御する。たとえば、厳しいオフロードを登る場合、タイヤが一時的に地面との接触を失う可能性がある。この時、パワーは、最も牽引力のあるタイヤに伝達される。トラクションのマネジメントを強化し、オフロードをスムーズに進むために、全体の25%のトルクが牽引力のないホイールに送られ、タイヤが地面に接触するとすぐに、駆動力が伝達されるようにした、としている。

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