JAFの出動理由のトップ1は「過放電バッテリー」…冬ドライブ講座【カーライフ 社会・経済学】
レスポンス / 2022年12月25日 14時0分
カーライフに直結する「社会・経済」情報を横断的に発信している当コーナー。今回は「冬ドライブ講座」の2回目として、昨年の年末年始の「JAFロードサービス出動理由ランキング分析」をお届けする。冬に多い、そして高速道路で多いトラブルとは…。
早速、JAFが発表した昨年の年末年始におけるロードサービスの出動理由トップ5(四輪)を紹介しよう。これは2021年12月29日(水)~2022年1月4日(火)が対象期間で、一般道路と高速道路の合算データだ。
●2021年「年末年始」のJAFロードサービスの出動理由(四輪、合計)
1 過放電バッテリー 2万1701件 38.12%
2 タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足 7387件 12.97%
3 落輪・落込 5278件 9.27%
4 破損/劣化バッテリー 4989件 8.76%
5 キー閉じ込み 1992件 3.50%
なおJAFではお盆の時期の同データも公開している。その内訳は以下のとおりだ。なお当データは2022年8月6日(土)~2022年8月16日(火)が対象期間だ。
●2022年「お盆」のJAFロードサービスの出動理由(四輪、合計)
1 過放電バッテリー 2万0410件 29.19%
2 タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足 1万5086件 21.52%
3 破損/劣化バッテリー 5462件 8.10%
4 落輪・落込 4284件 6.96%
5 キー閉じ込み 3557件 5.09%
これらを見てまず伺い知れるのは、通年を通して「過放電バッテリー」と「タイヤのトラブル」がロードサービスの出動理由の上位を占めているということだ。パッテリーとタイヤは特にトラブルが起きやすい。しかし日常的なケアで防げる場合も多い。定期的なチェックが吉と出る。ぜひ実践を。
そして注目すべきは、それらの比率だ。冬場はやはり、バッテリーのトラブルの頻度は上がる。「年末年始」は「お盆」の時期と比べて約10%も増えている。
なお「過放電バッテリー」とはいわゆる「バッテリー上がり」で、その直接の原因となるのは室内灯を点けっぱなしにしてしまった等のイージーミスである場合が少なくない。しかし、これが冬に起こりやすくなるのはなぜだろう…。
一因として考えられるのは、「気温の低さ」だ。バッテリーは温度が下がると化学反応力が低下して、多少なりとも性能が落ちる。また、エンジンオイルの粘度が上がるので、エンジン始動時のバッテリーへの負荷も大きくなる。つまり、寒い日の朝などは特に、バッテリーが弱っていることが明るみに出やすくなるのだ。
なので冬には、バッテリーが古くなっているのなら特に過放電に繋がるミスを犯さないように気を付けたい。そして交換時期が近づいていたら、早めの対処を心がけたい。
ところで、高速道路に限定した昨年の年末年始のデータも紹介しておこう。
●2021年「年末年始」のJAFロードサービスの出動理由(四輪、高速道路)
1 タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足 419件 27.86%
2 事故 162件 10.77%
3 燃料切れ 146件 9.71%
4 過放電バッテリー 70件 4.65%
5 タイヤチェーン 58件 3.86%
このように、ロングドライブにおいてはタイヤのトラブルは特に発生しやすくなる。そして燃料切れも案外多い。燃料切れはドライバーにとって犯したくないイージーミスの代表格の1つだが、実は結構頻発している。ご注意を。
今回は以上だ。次回も「冬ドライブ」における注意事項の解説を続行する。お楽しみに。
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