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キャタピラー、次世代ホイールローダ『Cat 907』を発売

レスポンス / 2022年12月26日 8時30分

キャタピラージャパン合同会社は12月23日、新型ホイールローダの『Cat 907』を発売した。従来機『907M』からのフルモデルチェンジにあたり、排ガス規制のオフロード法2014年基準に適合し、国土交通省低騒音型建設機械に指定されている。


Cat 907ホイールローダは、高さ制限のある現場にも入って行ける低車高と、安定した走行性能を発揮する低重心により、作業性能を向上させた。運転質量5790kg、全長(バケット地上水平)5525mm、全幅(バケット)2050mm、全高(キャブ上端まで)2600mm。


エンジンはオフロード法2014年基準に適合する環境性能を備えた新開発の「Cat C2.8」ディーゼルエンジン(ターボチャージャ付き)を搭載。排気量は2.8L、定格出力は53.8kW。燃料噴射制御の効率化を図り、従来機から排気量を小さくしながらも、高出力、高トルクを確保したという。


バケットとリフトアームの操作では、可動域全域をカバーするロータリセンサによる電子制御キックアウト(可動位置限界)を採用。運転席からキックアウト位置を設定でき、バケットキックアウトは、ダンプ側からだけでなく、ラックバック側からも、リフトキックアウトは、リフトアーム上げだけでなく、下げもキックウトが機能する。


また、作業にあわせてリフトアーム、バケットの作動速度・応答性、走行(パワートレーン)の応答性、けん引力(ホイールトルク)をそれぞれ「スロー」「ミディアム」「ファースト」の3段階(けん引力は5段階)で調整できる。


操縦席では、つなぎ目のない1ピースフロントガラスを採用し、視界を確保した。ワイパーのふき取り面積は従来機の約160%に拡大している。また油温、水温、燃料残量、速度段など車両の状態や各種設定を把握できる、カラー液晶モニタをキャブ右前の支柱に搭載した。Bluetooth接続に対応したラジオも搭載、スマートフォンのハンズフリー通話や、オーディオデバイスの音楽再生ができる。スマートフォンなどの各種デバイスの充電が可能なUSBポート(Type-A)は2つ装備している。


エンジン始動には、パスコードを入力してするセキュリティ機能が付く。


LEDライトの採用も新型の特徴だ。ブレーキランプ、後退灯、キャブ作業灯、前照灯に、視認性が高く、長寿命のLEDライトを採用した(前照灯はオプション)。エンジンサービスドアの開/閉に連動して、点灯/消灯するエンジンルームLEDライトも搭載した。


Cat 907には、多彩なCatワークツールアタッチメントが用意されている。バケット、フォークをはじめ、牧草ロールをつかむベールグラブ、草木を刈払うブラシカッタ、路面を清掃するブルーム、舗装面をはつるコールドプレーナ、地面を締め固める振動ローラなどをラインナップした。アタッチメントの脱着を簡単に短時間で行えるクイックカプラとともに、油圧駆動、電気操作のワークツールアタッチメントを装着可能とする油圧配管、電気配線をオプションで準備している。


標準販売価格(販売標準仕様、港渡し、税別)は1602万6800円。

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