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70年ぶりの復活、飛ぶ女神「キャデラック・ゴッデス」…最上位EV『セレスティック』に設定

レスポンス / 2022年12月27日 11時30分

キャデラック1221日、新世代のフラッグシップEVセダン『セレスティック』(Cadillac Celestiq)に、飛ぶ女神を表現した「キャデラック・ゴッデス」を復活させると発表した。



◆フードオーナメントとして19301956年に装着


キャデラック・ゴッデスは、1930年から1956年まで、多くのキャデラックのボンネットに、フードオーナメントとして装着されていた。ブランドの優雅さと、比類のないスピードとパワーの精神を表現していた。キャデラック・ゴッデスは、キャデラックの輝かしいデザインの歴史へのオマージュという。パーソナライズされた芸術的ハンドメイドの新しいシンボルとして、セレスティックにキャデラック・ゴッデスが、およそ70年ぶりに復活する。


セレスティックのキャデラック・ゴッデス(女神)は、フードオーナメントではなく、外装ではフロントのクォーターパネル、内装ではセンターコンソールのマルチファンクションコントローラーに配される。


フロントのクォーターパネルのトリムピースは、ビレットアルミニウムから削り出され、研磨、ブラッシュ、着色され、ガラスで成形された女神を包み込む。センターコンソールのマルチファンクションコントローラーの女神は、バックライト付きで、ガラスで覆われている。 アルミニウムの文字盤は、ガラスの女神とは独立して回転し、女神が常に直立して見えるようにした。



55インチサイズのLEDディスプレイ


セレスティックは、キャデラックブランドの新たなフラッグシップセダンに位置付けられる。ラグジュアリーEVの新しい基準を打ち立てるべく開発されたセレスティックは、エンジニアリングとテクノロジーを再定義するというキャデラックの取り組みを具体化しているという。


セレスティックの開発において、デザインとエンジニアリングチームは、戦前のV16エンジン搭載の「コーチ」や1957年製の『エルドラド・ブロアム』など、初期のキャデラックセダンの特長だったクラフトマンシップを重視した。セレスティックはキャデラックの伝統の集大成になるという。


セレスティックは、スマートルーフガラスを備えた最初の市販車のひとつになる見通しだ。このスマートガラスでは、各乗員の好みに応じて、ガラスルーフの透明度を設定できる。さらに、55インチサイズのLEDディスプレイを採用する。高解像度の5つのLEDインタラクティブディスプレイと、走行状況の95%で、ハンズフリー運転を可能にする先進運転支援システム(ADAS)、「ウルトラクルーズ」も装備する。



1回の充電での航続は483km


セレスティックのベースは、GMが開発した第3世代のEVプラットフォーム「アルティウム」だ。GMの新世代EVプラットフォームは、柔軟性があると同時に、設計や開発にかかる時間を短縮し、顧客の要望に迅速に対応することを可能にした。キャデラックをはじめ、シボレー、GMC、ビュイックの各ブランドのさまざまな車種に、GMの新世代EVプラットフォームは拡大展開される予定だ。


セレスティックのEVパワートレインのモーターは前後に搭載され、システム全体で600hpのパワーと88.5kgmのトルクを引き出す。パワフルなツインモーターは、096km/h加速3.8秒の性能を可能にする。


GMが開発したアルティウムバッテリーも採用された。アルティウムは、大容量のパウチ型セルをバッテリーパック内で垂直にも水平にも積み重ねることができるのが特徴だ。これにより、エンジニアは各車両のデザインに応じて、バッテリーの蓄電容量やレイアウトを最適化することができる。セレスティックの場合、バッテリーは蓄電容量111kWh1回の充電での航続は483kmに到達する、としている。

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