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ベルトーネの新型ハイパーカー『GB110』発表、燃料はプラスチック廃棄物から精製

レスポンス / 2022年12月27日 12時30分

イタリアのベルトーネBertone)は1221日、新型ハイパーカー『GB110』を欧州で発表した。33台を限定生産する予定だ。



◆ベルトーネの創業110周年に合わせてベルトーネブランドが復活


イタリア・ミラノに本拠を置くデザイン会社が、ベルトーネ。1912年にジョヴァンニ・ベルトーネによって設立され、イタリアで最も古いコーチビルダーのひとつだ。設立以来、ランボルギーニ『ミウラ』や『カウンタック』、アルファロメオ『クーペ・ベルトーネ』や『モントリオール』、アストンマーティン『DB2/4コンペティション・スパイダー・ベルトーネ』など、数々の名車をデザインしてきた。しかし同社は、2014年に破産した。


その後、2020年にマウロ・リッチとジャン=フランク・リッチのリッチ兄弟が、ベルトーネに関する権利を取得。リッチ兄弟は、エンジニアリングと自動車業界で 38 年の経験を持ち、モビリティ分野のエンジニアリングコンサルタント会社を立ち上げた。ベルトーネのデザインの伝統を受け継ぎながら、高性能な自動車を開発することを目指している。


リッチ兄弟は、ベルトーネの創業110周年に合わせて、ベルトーネブランドを復活させた。限定車シリーズの第一弾となるのが、新型ハイパーカーのGB110だ。



19601970年代の前衛的なベルトーネデザインに敬意


GB110の外観は、19601970年代の前衛的なベルトーネデザインに敬意を表したものだ。GB110では、1970年代スタイルのシャープなエッジに、1950年代のソフトで丸みを帯びたラインを融合させた。


GB110は、1950年代のアルファロメオのコンセプトカー「B.A.T」シリーズのような官能的で流れるようなフォルムを持ち、1970年代のランチア「ストラトス・ゼロ」など、くさび形の車からデザインモチーフも取り入れている。これらのコンセプトカーは、GB110の後輪アーチのアペックスクローに影響を与えているという。


また、1967年にランボルギーニが発表したコンセプトカー「マルツァル」のガラスドアも、モチーフとして取り入れている。


◆デザインコンセプトは「イタリアンジェントルマン」


デザインコンセプトは、「イタリアンジェントルマン」だ。イタリア車らしい内外装を備えながら、オーナーを興奮させ、スポーツカーファンの情熱に火をつけることを狙う。同時に、スポーツ性を損なうことなく、日常的に使えるよう、人間工学を取り入れながら、実用的で、快適で、扱いやすいハイパーカーを目指している。


GB110は、あらゆる角度からパワフルに見えるように設計されている。凹凸を組み合わせることにより、フロントとリアが調和し、緊張感のあるデザインを追求した。エンジンのラジエーターに空気を導くサイドエアインテークは先細りになり、エアカーテンとともに車両の後部の空気の流れを最適化するブリッジを構築している。


タイヤサイズは、フロントが255/30R21、リアが335/25 R22。リアは見る人を興奮させるために、充分な幅を持たせた。車両のすべての空気取り入れ口は、機能性を追求したものになるという。



0100km/h加速2.79秒で最高速は380km/h以上


パワートレインに関しては、内燃エンジンとだけ発表された。排気量や気筒数、レイアウトなどは公表されていないが、最大出力は1100hp、最大トルクは112.2kgmを発生する。


トランスミッションは7速で、駆動方式は4WD0100km/h加速2.79秒、0200km/h加速6.79秒、0300km/h加速14秒、最高速380km/h以上の性能を可能にした。GB110 は限定ハイパーカーであり、息を呑むようなパフォーマンスを発揮するように設計されているという。


また、GB110は、プラスチック廃棄物から生成された燃料で走行する。GB110は、プラスチック廃棄物から作られた燃料で入る最初のハイパーカーになるという。ベルトーネは、特許技術を開発した Select Fuel 社と提携し、ポリカーボネート素材を再生可能燃料に変換する。プラスチック廃棄物は、自動車産業における重要なイノベーション、としている。

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