1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

世界のどこにもないスポーツカーを作ろう…ホンダ NSX 開発記

レスポンス / 2023年1月3日 6時15分

『ホンダ NSX』
ホンダ初のミッドシップ・スポーツカー開発史
著者:NSX開発総責任者(LPL) 上原 繁
発行:三樹書房
定価:5500円(特別限定版 7480円)
ISBN978-4-89522-782-7(特別限定版 978-4-89522-783-4)


ホンダ『NSX-R』が誕生して30周年を記念して、開発総責任者がNSXの開発の経緯とその後の育成を詳細に記した、唯一無二の1冊が上梓された。


1990年発売のNSXは、サーキットでも街中でも、乗り手を選ばず走りを快適に楽しめる、全く新しいコンセプトのスポーツカーとして開発され、国内外で大きな注目を集めた。さらに、タイプRをはじめとした様々なモデルを世に送り出し、世界中のファンを魅了し続けた。


本書では、その6年に及ぶ開発の経緯などを、開発総責任者みずからが記している。巻頭口絵では、貴重なデザイン画やモックアップモデルなどを掲載し、資料性も高められた。


なお、箱入り装丁の特別限定版300部も同時刊行。専用の外箱には、ホンダのレーシングスピリットを象徴する、タイプRの原点となったNSX-R(1992年)を表面に、その後ろ姿を裏面にカラーにて収録し、表紙はイメージカラーの白色を基調とした装丁とされた。特典として、NSXの開発総責任者(LPL)上原繁氏による直筆サイン入りのカード(NSX-Rのカラー写真をレイアウト)が添付されている。最終仕上げはすべてハンドメイドで行ない、製作番号を示す検印(No. 001~300)が貼付している。


開発責任者とは、そのクルマをどのように開発するかというその方向性から始まり、開発スケジュールはもとより、開発費、果ては計画販売台数や原価管理までその全てを見る、重責の役職である。従って単に自分が作りたいと思うクルマではなく、市場環境や他社動向をにらみつつ、その中で最適解を求めていくことが通例だ。しかし、このNSXなどのスポーツカーはさらに開発者の個性も出てくるのが常だ。彼らが理想とするスポーツカーとは何か、そこからどうしたら実現できるかを開発メンバーと意見を共有しながら、そして役員たちを説得しながらその理想に近づけていく。


その上原氏自らが初代NSXをどう開発していったのか。本人でないとわからない葛藤やエピソードなどが細かく語られていおり、開発責任者自らが記した非常にまれな1冊といえる。NSXファンだけでなく、幅広くクルマを愛する人たちに、手に取ってもらいたい。


なお本書は2年程前に刊行した初版をもとに、上原氏からの依頼を含めて約40か所の修正を加えたものである。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください