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人気スピーカーブランド「DLS」の2ndライン『Ultimate』の魅力[カーオーディオ名機の系譜]

レスポンス / 2023年1月11日 21時0分

カーオーディオ市場の中で特別な存在感を放つ“名機”を毎回1つずつ取り上げ、それぞれの“名機”たるゆえんを紐解いている当シリーズ。今回は、スウェーデン発の人気スピーカーブランド「DLS」の2ndライン『Ultimate(アルティメイト)』シリーズにスポットを当てる。


◆ハイエンドブランドというイメージが強い「DLS」。しかし実は…


ところで「DLS」は、スピーカーのみならずパワーアンプもラインナップする総合カーオーディオブランドだ。しかし、スピーカー専業メーカーというイメージが強めだ。しかもハイエンドスピーカーブランドと捉えられることも少なくない。


そうである理由はズバリ、フラッグシップスピーカー『Scandinavia(スカンジナビア)』シリーズがあるからだ。この誉れ高いハイグレードスピーカーのインパクトが強いがゆえに、「DLS」は“高級ブランド”と連想されがちだ。


なお、スピーカーに強みを発揮するブランドであることは確かだ。スピーカーは現状計4ラインを擁しているのに対して、パワーアンプは2ラインを用意するにとどまっている。しかもそのうちの1ラインは、2022年に登場したばかりの新作だ。それが出るまではパワーアンプは1グレードを持っているのみだった。


一方、高級ブランドという位置付けはふさわしくない。4ラインあるスピーカーのうちの2ラインでは、2ウェイコンポーネントキットの価格が10万円(税抜)を切っている。これらはミドル、およびエントリーグレードの製品だ。「DLS」はけっして、敷居の高いブランドではないのだ。


◆7つのモデルにてシリーズを構成! さまざまなシステムにて使用可能!


さて、今回取り上げる2ndラインの『Ultimate』シリーズも、2ndラインでありながらもハイエンドモデルの入門機的な価格帯にある、比較的に身近なモデルだ。良質なスピーカーでありながら、ちょっと背伸びをすれば手が届く。


では、当シリーズのラインナップの全容を紹介しよう。ここには7つのモデルが顔を揃える。


○10cm2ウェイシステム『UPi4』(税抜価格:9万5000円)
○16.5cm2ウェイシステム『UPi6』(税抜価格:12万5000円)
○16.5cm2ウェイシステム パッシブレス『UPi6 Active』(税抜価格:12万円)
○16.5cmサブウーファーシステムforBMW『UPi6 Subwoofer for BMW』(税抜価格:8万円)
○16.5cm+6cm+25mm3ウェイシステム『UPi36』(税抜価格:18万円)
○6cmミッドレンジ『UPi2.5C』(税抜価格:6万円)
○Scandinavia30+UPi6ミッドベース『Sc30&UP6』(税抜価格:18万円)


内訳を整理すると、コンポーネントキットが計5モデル(2ウェイ4機種+3ウェイ1機種)あり、単品モデル(ペア)が2機種(BMW専用のイス下ウーファーのトレードインモデルと汎用ミッドレンジ)ある。


なお、スピーカーユニットの種類で言うと、28mmツイーター、8cmミッドレンジ、10cmミッドウーファー、16.5cmミッドウーファー、BMW用サブウーファーまで計5種類が揃えられている。ここまでバリエーションが豊かなシリーズは多くはない。『Ultimate』シリーズはさまざまな車種、さまざまなシステムで活用可能な対応力の高いシリーズだ。


◆振動板素材を適材適所で使い分け、サウンドの幅を広げる!


また『Ultimate』シリーズは、振動板素材のセレクトにも特長がある。まず25mmツイーターにはシルクドームが採用されているのだが、3ウェイコンポーネントキットの63mmミッドレンジにもシルクドームが使われている。ミッドレンジはミッドウーファーと素材・構造が揃えられることが多いが、当シリーズでは敢えて逆のアプローチが取られているのだ。


一方、16.5cmミッドウーファーの振動板は一転してアルミコーンだ。ツイーターとはいわば対極的な素材を使い、サウンドの幅が広げられている。そして10cmミッドウーファーの振動板にはケプラーコーンが採用されている。16.5cmミッドウーファーと見た目的には同様な設計が施されているものの、振動板素材はこれのみ特別だ。このように当シリーズでは、振動板素材が適材適所で使い分けられている。


ところでラインナップ中には、日本市場でのみ販売されている特別なモデルが1つある。それは『Sc30&UP6』だ。これはつまり、旗艦ライン『Scandinavia』シリーズのツイーターと『Ultimate』シリーズの16.5cmミッドウーファーとが組み合わされた製品だ。より手頃なプライスにて「DLS」ならではの上質な音色を手にできる。コスパの高いハイエンドスピーカーを手にしたいと思ったら、当機にもぜひご注目を。


今回は以上だ。次回以降も魅力的な“名機”を紹介していく。お楽しみに。

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