日産、4代目セレナなど52万台をリコール…ECOモータ式アイドリングストップ車で火災事故発生
レスポンス / 2023年1月27日 17時45分
日産自動車は1月27日、ECOモータ式アイドリングストップを搭載する4代目『セレナ(C26)』など27万台について、火災のおそれがあるとして国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのはECOモータ式アイドリングストップを搭載する『セレナ』およびOEM車のスズキ『ランディ』、『エクストレイル』の3車種で、2010年9月20日~2017年6月2日に製造された27万7462台。
対象車両は、ECOモータにおいて内部ベアリングのシール性能が不足しているため、異物が侵入するとベアリングが破損し異音が発生することがある。そのまま継続して使用した場合、ECOモータが故障しエンジンが停止するおそれがある。さらに万が一、周辺部品に整備時等でこぼれたエンジンオイル等の可燃物がある場合、ECOモータ故障に伴う熱風と火花が開口部から吐出し、周辺部品が焼損、最悪の場合、火災にいたるおそれがある。
改善措置として、全車両、ECOモータを対策品に交換する。なお、対策品の準備ができるまでの間、遮熱カバーを取り付け、部品が準備でき次第、改めて案内し対策品に交換する。
不具合は2395件発生、火災事故5件、部分焼損6件が起きている。市場からの情報によりリコールを届け出た。
日産はスマートシンプルハイブリッド「S-HYBRID」を搭載するセレナ(C26)およびランディについても、ECOモータに同様の不具合があるとしてリコールを届け出たが、こちらは火災事故が発生しておらず、その危険性について言及はない。ただし、不具合は1568件発生しており、ECOモータ式アイドリングストップ搭載車同様、エンジン停止の可能性があるとしている。対象となるのは2012年6月15日~2016年6月21日に製造された25万0029台。改善措置として、全車両、ECOモータを対策品に交換する。
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