高音質と日常ユースを両立…トヨタ カローラツーリング 前編[インストール・レビュー]
レスポンス / 2023年2月4日 11時0分
複数台にオーディオカーを製作してきた今野さん、トヨタ『カローラツーリング』への乗り換えと共にインストールを開始。ラゲッジの使い勝手をスポイルしないフラットな取り付けなど、高音質と日常ユースを両立させるインストールを神奈川県のCAR-Fiにオーダーした。
◆信頼するショップと出会い新たにインストール開始
普段使いを考えてフラットなラゲッジ処理をオーダー
オーディオは元々DIY派としてスタートした今野さん。しかしカーファイで製作した車両を試聴する機会があり、その音の“生々しさ”に感銘を受けてカーファイでのインストールを決意することになる。
「その時に聴かせてもらったクルマの音には本当に“やられた!”と思いました。こんな音が出せるのならプロに取り付けをお願いしようと思ったのがカーファイに行くきっかけでした」
これまでもヴェルファイア、アクアと歴代の愛車でもオーディオに力を入れてきた今野さんだったが、今回カローラツーリングに車両をスイッチして新たにフォーカルのユートピアMの投入を決意した。さらにはインストールデザインにもこだわって製作を開始。ユニットの多くは前に乗っていたアクアからの移設になった。今野さんは長年の付き合いもあることから、カーファイの技術とセンスを信頼しているため、基本的にはお任せでデザインしてもらうことにした。そんな中、インストール面でオーナーがカーファイにオーダーしたのはラゲッジをフラットに組むことだった。荷物も乗せたいのでフロアはカーペット仕上げにすることも必須とした。しかし取り付けるユニットの数が多く、床下へのインストールではかなり苦戦。それでも純正からわずかにフロアをかさ上げすることですべてのユニットをラゲッジ床下に収めることに成功しているのもこのインストールの見どころだ。
フロア・センターに構えるのは今回新たに投入したフォーカル・ユートピアMのサブウーファーであるSUB10WM。真っ赤なバッフル面はアクアから踏襲するデザイン。音抜けを考慮したカバーも装備して低音のクオリティとフラットフロアをしっかり両立している。フロアパネルの支えにもなっている強固なウーファーボックスは、低音の鳴りっぷりを重視するユーザーの思いがこもっている。
◆ハイクオリティなパワーアンプ×3台と
高機能なDSPでシステムをコントロール
ワンオフされたラゲッジのフロアパネルを開けると大量のユニット群がズラリと並んでいるのが壮観だ。25cmサブウーファーを中心にして、パワーアンプは合計3台、DSP、キャパシター×2、サブバッテリー、仮想アースなどもインストールされ、かなりギチギチの状態。カローラツーリングのフロア下をフルに使い切ったレイアウトと言えるだろう。
フロント3ウェイ用のパワーアンプにはカロッツェリアのRS-A99xを2台用いる。高品質で定評のあるカロッツェリアの4チャンネルパワーアンプはオーナーもお気に入りのユニットになっている。2台のパワーアンプを左サイドに二段重ねでインストールする、かなりスペース効率に優れる取り付けを実施した。
一方、サブウーファー用のパワーアンプにはヘリックスのC-ONEをシステム。こちらは右サイドのフロア面にインストールされている。シースルーのフェイスパネルを見せる設置はフロア下ではもったいないほどのアピール度となった。
システムをコントロールするDSPにはヘリックスのDSPウルトラをチョイス。今回スピーカーとして導入したユートピアMがエージングが進む中、刻々と変わっていく音に対応して細かな再調整を担当し、オーナーの望み通りのサウンドを引き出している。
◆超大型キャパシターや大容量サブバッテリーなど
パワーアンプの能力を引き出す電源強化も見どころ
ベテラン&元DIY派だけに周辺パーツにもひとつひとつにこだわりがある。サブバッテリーはオデッセイの大型モデルを投入。サブウーファーの前にあるラックの中に組み込まれているこのサブバッテリーは大容量で余裕のサウンドを引き出すキーワードにもなっている。さらにKOJOの仮想アースも複数個投入してサウンドを整える。
また電源系の強化でもうひとつのポイントになるのが大容量のキャパシターの投入だろう。ラゲッジ左サイド後方を見るとBAlaboのBE-101K’Sを投入。見た目からもかなり大きく大容量を感じさせるキャパシターで、パワーアンプの能力をフルに引き出すアイテムとしてオーナーも注目して導入した逸品だ。
フロアパネルを被せればラゲッジにはフラットな荷室が確保される。しかもフロアはカーペット仕上げで遠慮無く荷物が積み込める仕様。外装&足まわりカスタムと同じくハイレベルなオーディオカスタムもこなした今野さんのカローラツーリング、サウンド面も含めでベテランらしい高い完成度を見せつけている。次回の後編ではこのクルマの大きなテーマになったユートピアMの3ウェイをインストールしたフロントまわりを見ていくこととしよう。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。
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