1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

ペットの家族化が生み出す新しいキャンピングカー市場

レスポンス / 2023年2月7日 11時45分

幕張メッセで開催された「ジャパンキャンピングカーショー」には、2月3日から6日までの4日間、130社を超える企業が出展した。これまで報じてきたように、愛犬家向けの製品や催しが増える傾向にあるのが昨今の特徴の1つだろう。場内にはペット用のトイレや大小2コマのドッグランまで用意されていた。


◆トイファクトリーの「with Dog」パッケージ


そんな中、90年代から岐阜県でキャンピングカーを手掛けているトイファクトリーは、「with Dog」パッケージを用意している。


傷に強い「プレミアムスウェード」シート生地と、運転席と助手席の間に装着する「ワンちゃんマット」、リアゲートからの転落を防ぐ「ドッグネット」、リードフックの4点のオプションだ。トヨタ『ハイエース』ベースのモデルであれば、すべてに取り付けができる。


◆ユーザーの8割は愛犬家


同社のユーザーのうち、約8割は犬と暮らしている家庭とのことで、「ペットに配慮した仕様へのニーズは、かなり高い」と担当者は感じているという。ペット同伴が可能なホテルや飲食店は増えているが、まだまだ少数派なのが実情だ。ドッグカフェなどでは、他の犬が気になって落ち着かない犬も少なくない。家にいるのと変わらない居心地のまま愛犬と旅行をするのが、ユーザーの目的の1つのようだ。


◆ペットの家族化が生み出す新しい市場


キャンピングカーショーでは、目的地で愛犬と共に楽しむライフスタイルの提案を行っていた。トイファクトリーでは、自転車をキャンピングカーに搭載して出かける「シックス・ホイール(6輪)スタイル」の旅を推奨している。今回は、同社が取り扱うデンマーク製の折り畳み式電動アシスト自転車『MATE』に、犬用カーゴを取り付けて家族全員で楽しむディスプレイが見られた。


「キャンピングカーの醍醐味は楽しむことです。“家族全員で楽しむ”場合、当然、ワンちゃんもその仲間に含まれます。ワンちゃんが楽しめなければ、飼い主さんも楽しめません」と担当者は話す。かつては家の外で鎖につないで“飼育する動物”だった犬たちが、大切な家族の一員として“共に暮らす”存在へと変わった。


ドッグトレーナーや獣医師からはよく聞かれるペットの家族化だが、キャンピングカー業界も、このトレンドには可能性を見出していることがうかがえる。


◆軽から本格的なキャンピングカーまで


そのほかにも、ドックケージや犬のぬいぐるみなどを使用して愛犬家向けをアピールするブースは少なくなかった。「軽キャンパー専門店」のオートワンは、センサー付きベンチレーターや小型犬用の足洗い場を備えた『愛犬くん』を毎年展示している。スズキの軽自動車『エブリィ』をベースにしており、ちょっとしたお出かけに使い勝手が良さそうだ。


バンクベッドも付いた本格的なキャンピングカーのラインナップが豊富なVANTECHは、トヨタの『カムロード』を基にした『コルド バンクスS』などを展示。


同モデルでは、リヤスペースを愛犬用の部屋に見立て、そこからスロープで安全に出入りできるようなディスプレイを行っていた。


コロナ禍の影響もあり、ペットを迎える家庭が増えていると言われる。キャンピングカー業界も、今後さらに動物好きの顧客層を意識した商品展開が増えるのではないだろうか。キャンピングカーショー2023では、そんなことも発見の一つだった。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください