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『デュカト』正規販売店5社のカスタムを全車チェック…ジャパンキャンピングカーショー2023

レスポンス / 2023年2月10日 11時30分

ジャパンキャンピングカーショー2023で最も注目を浴びたのは、フィアットプロフェッショナルの商用バン『デュカト』と、それをベースモデルにしたキャンピングカーやトランポたち。正規販売店5社が出展した新モデルやデモカーを全てチェックしてみた。


同ショーでは、フィアットプロフェッショナルのブースが置かれ、来場者に向けたデュカトのプレゼンテーションを連日開催。正規販売店だけでなく、ヨーロッパから輸入された本場のデュカトのキャンピングカーも多数展示され、まさにショーの主役だった。


正規販売店5社では、岡モータースとRVランド、ナッツRV、トイファクトリーがキャンピングカーを出展。ホワイトハウスはトランポと工作車を公開した。


■岡モータース「グランクルーズWD」


リアゲートを玄関に見立て、運転席までダイレクトにアクセスできるレイアウト。車名の「WD」はダブル・ダイネットを意味する。メインダイネットのほかに、二段ベッドの部分もダイネット展開できるようになっているのが特徴的だ。


これにより、旅先でもプライベート空間を確保可能。二段ベッド部分はスライドドアを開けても、外から見えないようになっている点もポイントだ。


室内のライトは間接照明で聴講可能。ポータブルトイレを使用するのに便利なマルチルームや金庫なども備え、各所に細やかな配慮が感じられる。


■RVランド「ランドワゴン タイムレストラベル」


工業試験場に持ち込み、テストを重ねた断熱処理とオプション設定の大きな電動昇降型ベッドが見どころ。標準装備装備のリチウムイオンバッテリーをはじめ、充電能力にも優れており、大型の冷蔵庫や電子レンジなどの利用も問題なし。長旅でも快適に車中泊を楽しめる。


車内レイアウトは夫婦2人用と家族4人用を想定した2タイプが用意され、主な違いはマルチルームの有り・無し。


トヨタ『ハイエース』などと比べると室内の凹凸が多いデュカトだが、壁面や家具などの細部まで美しく仕上げられている。


■RVランド「ルーム」


ルームと名付けられたこのキャンピングカーは側面に天然のスギ、天井には天然の松の木材を張り、木目と白を貴重とした、まさに自宅の一室のような空間。明るく、清潔感がありつつ、安らげる室内だ。


レイアウトはデュカトの大きなボディを活かして。4人掛けの対面ソファや大型のベッドなどをバランス良く配置。ダイネットのテーブルもベッドの下から引き出すだけとなっており、面倒な展開作業が極力省かれたスマートな内容となっている。


冷蔵庫や電子レンジなどは前述のタイムレストラベラーと同規格のものを採用。照明やコンセントの数、バッテリーや充電システムなどに若干の違いがある。


■ナッツRV「フォルトナ タイプC /タイプM」


フォルトナは後席に加えて荷室部分にもダイネットがあるのが特徴。タイプCはマルチルームなし、タイプMはマルチルームありとなっている。タイプCはマルチルームの代わりにクローゼットを配置し、後席をベッド展開できるようになっている。


ギャレーはコンロがなく、電子レンジを標準装備。70Lの冷蔵庫はエントランスに置かれているため、外で飲食する時にも便利だ。


電装系はリチウムイオン電池搭載のエボライト仕様(200Ah)。オプションの家庭用エアコンやFFヒーターなどを使うのであれば、ポータブル電源を持ち込む方が良いだろう。


ベッドはセミダブルサイズで、オプションのプルダウンベッドを使えば、さらに2人が就寝可能。内装色は白と黒の2色、家具は10色から選べて、好みの色彩にできる。


■トイファクトリー「ダ・ヴィンチ 6.0」


ヨーロッパで人気のレイアウトを敢えてそのまま採用。高級ホテルを思わせる上質感を演出したハイエンドモデルだ。


フロントシートは安全性や座り心地に定評のあるドイツのRV専用高級シートメーカー「アグチ」社のものを採用。キッチンのコンロは2口で、75Lの冷蔵庫のドアは両開き。シャワー付きサニタリールームも広さや設備に至るまで、品質や使いやすさを追求している。


ダヴィンチには全長5995mmの「6.0」と全長5410mmの「5.4」があり、キッチンの広さとメインベッドのサイズと構造が異なる。「6.0」のベッドサイズは1950×1270mm、「5.4」は二段ベッドで上段が1940×970mm、下段が1820×900mmとなっている。


■トイファクトリー「オリジン 5.4」


オリジンは、起源や発端、幕開けなどを意味。デュカトの新しい幕開けを意識したネーミングだ。


ミニマルな装備でトイファクトリーのデュカトをベースとしたキャンピングカーの中では、エントリーモデルのような位置付けとなる。


一番の特徴は、セカンドシートとサードシート(オプション)。シートベルト内蔵型で、レールから手軽に外すことができるので、レイアウトは自由自在。乗車人数の増減にも柔軟に対応できる。


展示車には大人2人が就寝できるオプションのポップアップルーフ(2000×1200mm)も装備。これは、前述のダヴィンチや後述のユーロバーデンにも取り付けられる。


オリジンにも「5.4」と「6.0」があり、前者はメインベッドが2人就寝、後者は3人就寝の設定となっている。


■トイファクトリー「ユーロバーデン 5.4」


ハイエースをベースとした同社の人気キャンピングカー『バーデン』をデュカトに移植したのが、この「ユーロバーデン5.4」だ。


ヨーロッパが認めた走行性能と欧州のインテリアデザイン、日本人の旅のスタイルにマッチするレイアウトを融合したモデルとなっている。


セカンドシートからサードシートをフルフラットにして現れるフロアベッド(1950×1200mm)と常設のリアベッド(1950×1460mm)を合わせて4人が就寝可能で、ファミリーでの利用を意識した内容。オプションのポップアップルーフも利用すれば就寝定員は6人となり、大人数の家族にも対応できる。


ダヴィンチやオリジンが運転席・助手席の回転機構を利用したダイネットであるのに対し、ユーロバーデンは2列目、3列目シートを利用した対座式。国産のバンコンからの乗り換えを考えている人にも馴染みのあるレイアウトとなっている。


■トイファクトリー「アソボット」


アソボットはドイツのの車両用キャビネットシステム「ブート」を使ってカスタムされたトランスポーター。衝突時に工具や荷物の飛散を最小限に抑え、ドライバーの安全も確保するように設計されている。自転車やバイクなどの積載のほか、仕事用のクルマとしての需要も見込む。


■ホワイトハウス トランスポーター仕様


スノークスのクールキャブ乗用車キットを使い、5人乗りに拡大。同社のハイエースベースのキャンピングカーで人気のウインドウスマートシェードやウェルドの電動スライドドア&ステップを取り付け、機能性や快適性を高めた。


5人乗りにカスタムしても、荷室部分は十分な広さで、展示車両にはポラリスのバギーを格納。もちろん、カートやバイク、自転車などにも対応する。


■ホワイトハウス 工作車仕様


イタリア・ジェマのキャメロットツールラックをフルスペックの状態で搭載。抜群の収納力を誇るだけでなく、高い天井から手軽にラダーを下ろしたり、車外に引き出して使える万力やケーブルなどさまざまな現場で機能的に使えるプロフェッショナルツールラックだ。


ボディサイズの大きなデュカトゆえ、この本格的なツールラックを常設しても、まだ荷室に余裕があり、荷物の出し入れも楽々。ラックに収まらない長物などを置くスペースもしっかりと確保されている。


このほか、ナッツRVでは、日本に導入されているデュカトのサイズ感を比較できるよう、ハイルーフの「H3L 2」、ハイルーフ・ロングボディーの「H3L3」を未架装の状態で展示。ホワイトハウスでは、ハイエースのスーパーロングとのサイズ比較用に、デュカトとハイエースを向かい合わせに並べて紹介していた。

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