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バネ下重量を軽くすると何が変わる? 重さだけでなく慣性も減らす~カスタムHOW TO~

レスポンス / 2023年2月14日 6時30分

バネ下重量の軽量化は、バネ上の10倍効くとか15倍効くとか言われている。明確な根拠はないが、たしかにバネ上の軽量よりも効果は大きいのはたしかだ!


◆サスペンションのスプリングより上か下から


バネ下重量と呼ばれるのは、サスペンションのスプリングよりも下の重さのこと。アップライト、ブレーキキャリパー、ブレーキローター、ホイール、タイヤなどのことを指す。スプリングよりも下なので、路面追従性に関わる部分であり、段差を乗り越える時などにも大きな変化がある。基本的に軽くなると段差などをスムーズに乗り越えられるようになる。ステアリングを切った時の軽快感も生まれる。そういった複合的な効果を指して、バネ上の軽量化の10倍も15倍も効くと言われているのだ。


たしかに体感しやすい部分。バネ下で1輪あたり5kg軽量になったら明確に分かる。4輪とも軽くなったとしても総重量では20kgしか変わらない。バネ上で20kg軽量になっても分かるかは微妙。ルーフが20kg軽くなるとかボンネットがそれだけ軽くなるような、位置の高い部位の軽量化であればロール量が減るなどの体感ができるかもしれないが、低い位置だとかなり難しい。20kgが瞬時にわかれば乗った瞬間にガソリンが満タンか、残量1/3かの判断が付くハズということになる。しかし、それが分かる人はあまりいないわけで、やはりバネ下の軽量は体感としては大きな効果を持つのだ。


では、運動性能がバネ下重量が軽くなると、バネ上重量が軽くなったときの10倍も効くかというとさすがにそこまでの効果はない。バネ下で20kg軽くなったら、バネ上で200kg軽くなったクルマより速いかというと、そこまでの差は出ないのだ。しかし、体感としてはそれくらい変わったような感じがするということなのだ。


◆バネ下+慣性を減らすことでもっと大きな効果を持つ


ではバネ下を軽くしよう、と思ってもそうそう軽くすることができないから難しい。サスペンション自体はバネ上でも下でもない中間的な存在。通常はスチール製だが、軽量化のためにアルミシリンダーを採用する高級サスペンションメーカーもあるが、サスペンションはバネ上でも下でもないので軽さの恩恵は、バネ下ほどではない。となると、まず一番手を出しやすいのがホイールとタイヤ。純正ホイールが重い車種なら、軽量なアルミホイールにするだけで1本あたり数kgの軽量化が可能。


基本的にインチアップしてホイールを大きくしていくと、いくら軽量なアルミホイールでも純正ホイールの重量を超えることが普通。なので、軽さにこだわるなら同サイズか、可能ならインチダウンすると一気に軽量化できるかもしれない。


ブレーキもできれば軽くしたいところ。しかし、ビッグローターキットなどを投入しては重くなってしまう可能性が高い。もし、純正サイズや似たようなサイズで2ピースローターが選べるなら、それをチョイスするのもあり。2ピースローターの多くはベルハウジングと呼ばれる中心部分がアルミ製。パッドと擦れるローター部分だけが鋳鉄製になる。1ピースローターはすべてが鋳鉄製なので、ベルハウジングがアルミになる分軽くできるのだ。


そして、ホイールやブレーキローターのポイントは回転すること。回転するには回り始めにも止まるときにも慣性が起きる。止まっているところから回そうとすると慣性が効いて重く感じるし、回転しているところを止めようとするとまたそこに慣性が発生する。少しでも慣性が少なければ、転がりやすく止まりやすくなる。つまり加速しやすく減速もしやすくなるのである。


慣性にとくに影響しやすいのは回転する外周付近。なので、ホイールの中心部が軽くなるよりも外側が軽いほうが効果が大きい。ホイールの外側だけ軽くすることはできないが、たとえばホイールナットを軽量なものにしてもそれほど効果は大きくないということなのだ。慣性に効くということで、ポルシェなど高級車ではカーボンローターをオプションで採用する車種もある。高温での安定性が高いこともあるが、高速で回転するローターがカーボン製になることで飛躍的に軽くなり、運動性能の向上にダイレクトに効いてくるのだ。

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