1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

2023年春闘:ホンダ・日産・マツダ労組など軒並み1万円超の賃上げ要求[新聞ウォッチ]

レスポンス / 2023年2月16日 9時12分

急激な物価上昇が進む中、仮に“満額回答”を勝ち取ったとしても、この3~5%程度の賃上げ要求で本当に大丈夫だろうか? 自動車大手の労働組合が、賃上げを求める要求書を一斉に経営側へ提出し、2023年春闘が本格的にスタートした。


550万人の雇用を抱える自動車業界は、日本の基幹産業と言われて、その波及効果も大きいことから、きょうの各紙も経済面などで大きく報じている。


このうち、読売は「車労組賃上げ強気要求、1万円超相次ぐ」とのタイトルで、労組からは月額1万円を超える異例の要求が相次ぐ」と説明。ホンダの「本田技研労働組合」は基本給を底上げするベースアップ(ベア)で前年4倍超の月1万2500円を要求。ベアと定期昇給を含む総額は1万9000円と1993年以来の水準で、賃上げ率は5%程度となるという。


また、最大手のトヨタ自動車労働組合は具体的な要求額は非公開だが、「過去20年で最も高い水準」の賃上げ要求を掲げ、ベアに相当する賃金改善分を求めることを3年ぶりに公表したとも伝えている。


読売以外でも、朝日が「春闘高水準の要求次々」。毎日は「自動車要求高水準」。産経も同様で、東京は「トヨタ 2000年以降最高額」と取り上げた。さらに、日経は「車、賃上げ3~5%要求」と具体的なパーセントを見出しに掲載。「基本給を一律に引き上げるベースアップ(ベア)や定期昇給(定昇)による賃上げ要求額は前年より増え、要求ベースの賃上げ率は非開示のトヨタとスズキなどを除いて3~5%程度となった」としている。


自動車など大手企業の一斉回答日は3月15日を予定しているが、今春闘での賃上げが、歴史的な物価高を上回る水準に達し、従業員の生活向上につながるかどうか注目したい。


2023年2月16日付


●車労組賃上げ強気要求、1万円超相次ぐ、物価高上回るか焦点(読売・9面)


●トヨタ章一郎氏たたえる声、経済界(読売・9面)


●ガソリン車禁止採択、EU議会、販売35年までに(毎日・4面)


●ガソリン価格2週連続下落、全国平均167円40銭(毎日・6面)


●ANA営業益2000億円に、非航空強化(産経・11面)


●訪日客進む消費回復、1月150万人中国除きコロナ前の7割(日経・1面)


●社説、「脱クルマ屋」探るトヨタ(日経・2面)


●車生産停滞景気回復に水、他産業けん引役乏しく(日経・5面)


●トヨタ3月世界生産、5%増(日経・13面)


●BYD、テスラ超え視野、EV販売200万台へ(日経・15面)


●偽エアバッグ、40か国輸出か、日本車大手のロゴ模す、関税法違反容疑4人逮捕へ(日経・43面)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください