アルファロメオ『トナーレ』PHEV、F1ドライバーがテスト…今春欧州発売へ
レスポンス / 2023年2月16日 15時30分
アルファロメオは、今春の新型電動コンパクトSUV『トナーレ・プラグインハイブリッドQ4』の欧州発売に先駆けて、アルファロメオのF1ドライバー、バルテリ・ボッタスと周冠宇の両選手が同車をテストした、と発表した。
◆両選手がスイスでトナーレPHEVをテスト
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アルファロメオF1チームは、2023年のF1シーズン前のテストに先立って、スイスのヒンヴィールに集まった。ヒンヴィールには、ザウバーモータースポーツがファクトリーを置く。2023年シーズンに向けて、チームにとっては、集中力を高めるのが狙いだ。
アルファロメオのF1ドライバー、バルテリ・ボッタスと周冠宇の両選手がヒンヴィール周辺で、アルファロメオの新型SUVの『トナーレ』のPHEV、トナーレ・プラグインハイブリッドQ4をテストした。
トナーレはアルファロメオの変革を定義し、コネクティビティと電動化の新しい時代に向けて、ブランドを前進させる役割を担う。バルテリ・ボッタスと周冠宇の両選手を擁するチームは2023年シーズン、競争力を高めるという野心的な目標を達成することに集中しているという。
◆PHEVシステム全体のパワーは280hp
「Q4」とは、アルファロメオが伝統的に用いてきた称号で、4WDを意味する。このQ4の名前を付したPHEVシステムは、排気量1.3リットル直列4気筒ガソリンターボ「MultiAir」エンジン(最大出力180hp)が6速ATを介して前輪を駆動し、電気モーター(最大出力122hp、最大トルク25.5kgm)が後輪を駆動する。「Q4オールホイールドライブ」と呼ばれるPHEVシステム全体で、最大出力280hpを引き出し、0~100km/h加速6.2秒、最高速206km/hの性能を発揮する。
バッテリーは蓄電容量15.5kWhのリチウムイオンだ。EVモードの航続は、市街地サイクルで最大80km以上を確保した。エンジン併用の航続は600km以上に到達する。
また、EVモードの最高速は135km/h。バッテリーの充電に関しては、出力7.4kWの急速充電器を利用した場合、フル充電までの時間は2時間30分だ。
◆アルファロメオの伝統に新デザインを融合
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トナーレのデザインにあたって、「チェントロスティーレ・アルファロメオ」は、オリジナルのコンセプトを忠実に再現することを目指した。都会的でアクティブな顧客をターゲットにするトナーレは、官能的で未来指向のデザインが特徴だ。今後のアルファロメオの基準になる新デザイン言語を採用しているという。
具体的には、5ホールのアルミホイール、「テレスコピック」インストルメントパネル、3スポークのスポーツステアリングホイール、サインカーブ(正弦波)ヘッドライトなどに、新しいデザイン言語が反映された。ボディサイズは全長4530mm、全幅1840mm、全高1600mmとした。
トナーレには、アルファロメオのデザインの伝統も受け継がれている。たとえば、『ジュリアGT』のリアからヘッドライトまで走る「GTライン」を採用した。ワイドでエレガントなボリューム感とともに、『8Cコンペティツィオーネ』などのアイコンモデルを想起させることを狙った。フロントには、「Trilobo」と呼ばれるシグネチャーを採用し、中央にはアルファロメオを象徴する「Scudetto」(盾)が装着されている。
◆ドライバーに焦点を当てたインテリア
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インテリアは、レースの歴史にヒントを得ており、ドライバーに焦点を当てている。センターコンソールには、新しい「D.N.A.ドライビングモードセレクター」が配置された。ドライバー指向のダッシュボードは、エアコンのベントが特徴だ。中央のベントはスリムな形状とする一方で、外側のベントは「タービン」形状とした。ベント、センターコンソール、ステアリングホイールなどは、ダイヤモンドテクスチャーのテーマによって装飾されている。
トナーレには、新開発のインフォテインメントシステムを標準装備した。カスタマイズ可能なグーグル「Android OS」と、「OTA(Over-the-Air)」アップデート機能を備えた4G接続により、コンテンツ、機能、サービスは最新の状態に保たれる。
このシステムは、フルデジタルの12.3インチスクリーン、メインの10.25インチのタッチスクリーン、マルチタスク対応のインターフェイスから構成された。ドライバーは、運転から注意をそらすことなく、すべての情報をひと目で確認できるという。合計22.5インチの2つの大型フルTFTスクリーンは、セグメントにおけるクラス最高のスペック、としている。
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