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「スピーカーケーブル」にはタイプ違いがある!?…キーワードから読み解くカーオーディオ

レスポンス / 2023年2月16日 19時0分

カーオーディオでは専門用語が多々使われる。そしてそれらの存在がビギナーを困惑させがちだ。当連載はその払拭を目指し、難解な専門用語の意味を1つ1つ解説している。今回も、前回に引き続いて「スピーカーケーブル」に関するワードを説明していく。


◆「スピーカーケーブル」は、構造違いが3タイプある!


カーオーディオシステムを組み上げるにおいては、さまざまなケーブルが使われる。必要となるケーブルは主には3種類ある。「スピーカーケーブル」「ラインケーブル」「パワーケーブル」、これらだ。


最初に、「スピーカーケーブル」について説明している。前回は、これに何を使うかによって音が変わるその理由を解説したが、今回はこれにはタイプ違いがさまざまあることを説明していく。


まずは、構造違いが存在している。それは主には3つある。


カーオーディオ用の「スピーカーケーブル」でもっとも多いのはズバリ、「平行型」だ。「スピーカーケーブル」はプラス線とマイナス線とが2本1組で構成されるが、「平行型」はその2本がその名のとおり平行に並べられた状態で完成型となっている。


2つ目は、「ツイスト型」だ。これも名前のとおりにプラス線とマイナス線とがひねり合わされて完成されている。そうすることで外来ノイズに強くなり、さらには音質がマイルドになるとも言われている。ただし、カーオーディオ用の「スピーカーケーブル」では、当タイプのモデルは案外少ない。


◆カーオーディオでは少数派ながら「4芯型」もある。これが重宝するのは…


もう1つ、「4芯型」もある。なおこれは「スターカッド型」とも呼ばれている。先述したように「スピーカーケーブル」は、プラス線とマイナス線の2本で1組になっているのだが、これはそれぞれが2本ずつありその名のとおりに計4本にて構成される。結果、プラス線とマイナス線との中和作用がさらに大きくなり、また外来ノイズの影響も一層少なくできると言われている。


また「4芯型」は、「バイワイヤリング接続」を行おうとするときにも重宝する。ちなみに「バイワイヤリング接続」とは、パワーアンプの1ch分の出力から「パッシブクロスオーバーネットワーク」のツイーター用の入力端子とミッドウーファー用の入力端子とにそれぞれ個別に配線するという接続方法だ。で「4芯型」なら、1本(1組)あれば当接続法を実行できる。


なお、当タイプもカーオーディオ用の「スピーカーケーブル」の中では少数派だ。


◆単一素材にこだわったものもあれば、敢えて多素材を組み合わせたものもある!


続いては、導体の種類について説明していく。導体にはさまざまな素材が使われているが、スタンダードなのは「銅」だ。なおカーオーディオ用の「スピーカーケーブル」では、可能な限り酸素が排除された「無酸素銅(OFC)」が使われることが多い。


さらには、銅の純度にこだわったものとして「6N」とか「7N」と呼ばれる素材が使われたものもある。なおこの「N」は「ナイン(9)のNだ。つまり「6N」とは、不純物が混ざっていない割合が99.9999%であることを示し、「7N」はそれが99.99999%まで高められていることを表している。


また「銀」が使われることもあり、さらにはそれ以外のさまざまな素材が複合的に使われる「ハイブリッド型」もある。ちなみに「ハイブリッド型」は、異なる素材を用いることでサウンド傾向を積極的にチューニングしようとして作られている場合が多い。


ところで単一素材が良いか複合型が良いかについては、メーカーごとで見解が分かれてもいる。単一素材であった方が構造的にシンプルでメリットがあると考えるメーカーもあれば、さまざまな素材を使うことでサウンド的な特色を得ようと考えるメーカーもある。で、どちらが良いかは一概には言い難い。いろいろと試して好みに合うものを見つけよう。それぞれで良い製品が存在している。


今回は以上だ。次回は「ラインケーブル」について解説していく。お楽しみに。

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