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ヘタると乗り心地が悪化する! 用途に合わせたエンジンマウント強化で愛車をリフレッシュ~カスタムHOW TO~

レスポンス / 2023年2月28日 6時30分

エンジンはマウントというゴムを通してエンジンに取り付けられている。そのゴムが柔らかすぎるとエンジンがユサユサと揺れてしまって走りにくい。そこでエンジンを固定しているマウント強化というチューニングがあるのだ。


◆ノーマルはウォーターバッグでトレーニングしているのと同じ!?


フィットネスの世界で近年増えているのが体幹トレーニング。カラダを支える中心部を鍛えることで、カラダ全体が使いやすくなり、腰痛などのトラブルも防ぐ。


そういったトレーニングに使うウォーターバッグというトレーニングツールがある。透明な円筒形の入れ物の中に1/3ほど水が入れられている。それを持ち上げるとただ重いものを持ち上げるよりも、内部の水がゆさゆさと揺れるので、バランスを保ちながら持つ必要があり、それによってより体幹を鍛えられるのだ。実はそれと同じことがクルマでも起きている。


エンジンは振動を発生するので直接ボディに取り付けると、振動と騒音が大変なことになってしまうのでマウントを通して取り付けられている。このエンジンマウントはゴム製で、エンジンはこのゴムの上に載せられていて、振動を吸収する仕組みになっている。


レーシングカーや一部のバイクではエンジン自体を剛性パーツにするためにボディにガッチリ固定することもあるが、それは使用用途がレーシングに限られているからできることで、普段乗りするクルマではまず耐えられない振動と異音のオンパレードになってしまうのだ。


しかし、柔らかいマウントはエンジンが大きく動いてしまう。とくにコーナリングするときにクルマが曲がりだして、遅れてエンジンが揺れる。そうなると一瞬遅れてクルマがロールする。ブレーキングでも同様でクルマの中でもっとも重いパーツがワンテンポ遅れて動くことでコントロールを難しくしている。


◆強化ゴムにしたり、いくつかの方法がある


そこでエンジンマウントを硬くするチューニングがある。アフターパーツメーカーからは強化ゴムやジュラコンと呼ばれるプラスティック製のエンジンマウントが発売されている。それにすればエンジンが動く量を減らすことができ、ハンドリングをシャープにすることができる。


しかし、気をつけたいのは振動や異音とハンドリングのトレードオフになる傾向が強いこと。どうしても強化されたマウントは振動をボディに伝えやすくなるので、アイドリングで信号待ち中にダッシュボードごとビリビリ揺れるとか、ステアリングがブルブルする。シートが振動してお尻がムズムズするなんてことが起きる。異音も大きくなり車内で会話がしにくいとか、オーディオやカーナビの案内が聞こえなくなることも多い。


特にジュラコンなどはかなり競技志向が強いパーツで、街乗りでは厳しくなることが多い。ビシッとする効果が限定されるが、快適性をできるだけ確保するならTRDやNISMOなどの自動車メーカー系アフターパーツのマウント類がバランス良く使いやすい。


また、全部でマウントが3か所ある場合、そのうち1つだけを交換するといったことも手。エンジンの前後方向の揺れを抑えるマウントだけを強化することで快適性を保ったまま、加減速時のエンジンの揺れを抑えることができる。


ほかにもエンジントルクダンパーという手もある。これはマウントとは別のパーツで、エンジンの揺れを抑えるダンパーを追加する。こちらも快適性と効果が引き換えになるのは変わらないが。


◆距離を走ったらエンジンマウントのリフレッシュだけでも効果大


製造から10年以上経過しているとか、走行距離が5万km以上になっているなら、エンジンマウントを純正品の新品にするのがオススメ。純正マウントはゴムが柔らかいこともあり、傷んでいることが多い。ひどいときにはちぎれてしまってグラグラに動いてしまっていることもある。そんなときは強化品ではなく純正品でいいので新品にするだけでビシッとさせることができるのだ。


価格は純正品で1つ数千円だが、生産終了から時間が経っているクルマだと徐々に純正部品の価格が上昇し、結構な値段になっていることがある。ときにはアフター品を超える価格になってしまっていることも珍しくない。ならば、強化品にしてしまおうと思いがちだが、確実に振動や異音は増えるのでその判断は難しい。高くなってしまっているが、街乗りメインなら純正品の新品が無難なチョイスとなる。

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