新連載[初めてのスピーカー交換]買うべき機種の見分け方…まずはサイズをチェック!
レスポンス / 2023年3月8日 6時30分
愛車のスピーカーを換えてみたいと思ったことはないだろうか。しかし、何を選ぶべきか等々分からないことが多いがゆえに実行をためらっているドライバーも少なくないに違いない。当特集はそういった方々に向けて、スピーカー交換のイロハをガイドしている。
◆最初にチェックするべきポイントはズバリ、「口径」!
今回から数回にわたっては、スピーカーの選び方を説明していく。カースピーカーと言ってもさまざまある。さて、最初にチェックすべきポイントとは……。
それはズバリ、「愛車に装着可能なモデルはどれか」だ。ここのところを見極める必要がある。
で、装着できるか否かを見分けるポイントはいくつかあるのだが、初めにチェックすべきは「口径」だ。カースピーカーは「口径違い」が何パターンかあり、各クルマに付けられるのはそのうちのどれなのかが概ね決まっている。例えば愛車の純正スピーカーが17cmクラスなら、そのクルマには例えば10cmクラスのスピーカーは装着できない。逆もまたしかりだ。なのでまずは、愛車の純正スピーカーが何cmクラスなのかを知る必要がある。
ちなみに国産車の場合は、16.5cmクラスまたは17cmクラスである場合がもっとも多い。なお、16.5cmクラスと17cmクラスは同一サイズだと思って良い。これらはメーカーによって言い方が違うだけだ。国産メーカーはキリが良いからであろう17cmと標記することが多く、輸入ブランドは本国では6.5インチと「インチ」で標記されていてそれをセンチに換算すると約16.5cmであるので、16.5cmと標記している場合が多いのだ。
![](https://response.jp/imgs/zoom1/1860986.jpg)
◆軽カーや欧州車では、小口径スピーカーが装着されていることが多い!?
なお軽カーのように車格の小さなクルマでは、純正スピーカーが13cmクラスとか10cmクラスといった小口径タイプである場合も少なくない。また欧州車は8~10cmクラスである場合が多い。
ちなみに、国産車の中には6インチ×9インチの楕円形スピーカーが装着されている場合もあるが、そうであると同サイズの楕円形スピーカー、もしくは16.5cmクラスもしくは17cmクラスのスピーカーが交換対象となる。
で、問題となるのは愛車の純正スピーカーが何cmタイプなのかを知る方法だが、それは案外簡単に分かる。国産スピーカーメーカーのHPを見ると、車種ごとで適合するモデルがどれなのかを調べられるようになっている場合が多い。それにて確認し、適合すると明記されているモデルの「口径」を確認すれば、それが愛車の純正スピーカーのサイズだと判断できる。
それが分かれば以後は、愛車と同一「口径」のモデルの情報だけをチェックしていけば良い。
ただし、「口径」が同じスピーカーのすべてが装着可能とは限らない。実は付くか否かが変わるポイントがもう1点ある。それは、「ミッドウーファー(ドアスピーカー)」の「取付奥行寸法」だ。
![](https://response.jp/imgs/zoom1/1860987.jpg)
◆「カスタムフィット」または「トレードイン」と銘打たれたモデルが安心!?
「取付奥行寸法」とはつまりは、スピーカーの厚みだ。実はカー用のスピーカーは「口径」に関してはパターンが決まっているものの、厚みについては製品ごとで異なっている。
ちなみにいうと、高性能なモデルになるほど厚くなる傾向がある。そして厚すぎるモデルは、大きな改造を施さないと付けられない場合が多いのだ。
では、愛車にはどの程度の厚みのスピーカーまでが装着可能なのか、それを知る方法はというと…。
正確に知ろうとするならば、ドアの内張りパネルを外してドア内部のクリアランスを実測するしかない(その場合には注意事項がいくつかあるが、それについては回を改めて解説する)。しかし内張りパネルを取り外すのは結構難しい。なのでこの点については、「カーオーディオ・プロショップ」に行った際に確認してもらうと良いだろう。
なお、「カスタムフィット」とか「トレードイン」と銘打たれているスピーカーがあるが、それらなら多くの車種に取付可能だ。というのもこれらは、「簡単に装着できる」ことを特長としたモデルで、つまりは大きな改造をしなくても付けられるようになっている。最終的には「カーオーディオ・プロショップ」にて確認した上で購入するべきだが、基本的にはこれらなら「口径」さえ間違わなければ付くはずだ。
ところで参考として、具体的に数字も挙げておこう。1つの目安となるのは「60mm」だ。これ以下であれば、多くの車種に装着可能だ。逆に70mmを超えてくると改造を施さないと付けられないケースが多くなる。
今回は以上だ。次回はその他の「タイプ違い」について説明していく。お楽しみに。
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