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[音の極め方]「単体DSP」を使って自分だけのハイエンドシステムを組む!

レスポンス / 2023年3月9日 11時0分

カーオーディオの楽しみ方はさまざまある。そしてその中には、とことん音にこだわるというアプローチも存在している。当特集では、その方法論を1つ1つ紹介している。今回は、「単体DSPを用いてハイエンドシステムを組む」という“音の極め方”について解説していく。


◆「単体DSP」なら、「外部パワーアンプ」選びにとことんこだわれる!


最初に、「単体DSP」とは何なのかを説明しておこう。これは、サウンドチューニングを行うためのユニットだ。なので基本的には、それ以外の機能は搭載されていない(一部、プレーヤー機能を持つものもある)。


ところで高度なサウンドチューニングを行えるユニットは他に、「ハイエンドメインユニット」と「パワーアンプ内蔵DSP」とがある。で、これらはその中にパワーアンプも内蔵している。なので、より合理的にシステムを完成できる。


対して「単体DSP」を使う場合には「外部パワーアンプ」を別途用意する必要があり、導入のハードルがぐっと高まる。しかし、だからこそのメリットも手にできる。それは、「音にこだわったシステムを組めること」だ。「外部パワーアンプ」には特長の異なるモデルがさまざまある。そしてスタンダードなモデルから超ハイエンドモデルまでグレード違いもあまたある。製品選びにとことんこだわりを注げるのだ。


ちなみに「ハイエンドメインユニット」を使う場合にも、「外部パワーアンプ」を組み合わせられる。しかし「パワーアンプ内蔵DSP」は、基本的にそれができない。とはいえ内蔵するパワーアンプにコストを注いだ高音質モデルも多々あるので、これを使う場合にもハイグレードなシステムを構築可能だ。でも、好きな「外部パワーアンプ」を選ぶという楽しみは味わえない。ここのところが大きな違いだ。「単体DSP」を使う場合にはその自由度が高く、ゆえに徹底的に“音を極める”ことが可能となるのだ。


◆「単体DSP」はサウンドチューニング能力が高い。例えば「イコライザー」では…


また、「単体DSP」はサウンドチューニング能力がおしなべて優秀だ。特に、「ハイエンドメインユニット」との差は案外大きい。例えば「ハイエンドメインユニット」に搭載されている「イコライザー」は、詳細な設定が行えるモデルでも「左右+サブウーファー独立31バンドグラフィックイコライザー」だが、「単体DSP」では多くの機種が「ch独立31バンドパラメトリックイコライザー」を搭載している。


ちなみに「左右+サブウファー独立」とは、ステレオ音源の右chと左ch、さらにはサブウーファーchをそれぞれ個別に31バンドという細かさで調整できるということを意味している。なのでこれでも一般的なメインユニットに搭載されている「イコライザー」と比べたら、相当にきめ細やかなサウンド補整を行える。


しかし「単体DSP」のように「ch独立」であると、例えばスピーカーがフロント2ウェイ+サブウーファーの場合には、左右のツイーターとミッドウーファーそしてサブウーファーまでの各スピーカーが再生するそれぞれの音に対して、31バンドという詳細さで設定できる。


そして「グラフィックイコライザー」では各バンドに割り振られている周波数帯が固定されているが、「パラメトリックイコライザー」では各バンドに割り振る周波数帯と影響がおよぶ音域の広さも任意に設定可能だ。その点でも、より緻密なセッティングを行える。


◆「単体DSP」なら、システム構築法の選択肢も多彩!


そしてその上で、システム構築法の選択肢が幅広い。


例えば使用スピーカーがフロント2ウェイ+サブウーファーだった場合には、「5chパワーアンプ」1台を用意して合理的にシステムを完成させても良いし、「4chパワーアンプ」1台でフロント2ウェイを鳴らしてサブウーファーには専用の「モノラルパワーアンプ」をあてがっても良い。


またはツイーターとミッドウーファーとサブウーファーのそれぞれを1台ずつの「2chパワーアンプ」にて鳴らしても良いし、さらにはツイーターには「2chパワーアンプ」を使い、一方ミッドウーファーには「4chパワーアンプ」をあてがいその2chずつを「ブリッジ接続」してパワフルに鳴らすというのもアリだ。


やり方はまだ他にもある。左右で「2chパワーアンプ」を1台ずつ使っても良く、各スピーカーにそれぞれ1台ずつの「モノラルパワーアンプ」をあてがっても良い。


またフロント3ウェイやフロント4ウェイというような凝ったシステムも構築可能だ。一方「ハイエンドメインユニット」では、フロント3ウェイ以上のマルチ駆動を行えない。


このように「単体DSP」を用いる場合には、システム構築の自由度がぐっと高まる。この点においても、とことん理想のサウンドを追求できる。


今回は以上だ。次回以降も「音を極めようとするさまざまなアプローチを1つ1つ紹介していく。お楽しみに。

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