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「超純水洗車」は個人も事業者もいいことだらけ…IAAE 2023

レスポンス / 2023年3月9日 14時30分

洗車業界ではちょっとした「超純水」ブームが起きている。国際オートアフターマーケットEXPO 2023(IAAE 2023)でもいくつかの企業が関連の製品やソリューションを展示していた。その中から2社を紹介する。


●グリーンライフ・ピュアニッシュプラス


まず最初はグリーンライフの家庭用超純粋機。『ピュアニッシュプラス』という。電源も不要で家庭用の蛇口にホースでつなぐタイプ。庭の水まきに使うホースリールと変わらない大きさだが、本体内部にはイオン交換樹脂のカートリッジが内蔵されている。水道の蛇口と洗車用ホース(リール)の間につなぐだけで先端から出る水はカルシウムや不純物などをいっさい含まない純粋となる。家庭用の高圧洗浄機につないでもOKだそうだ。


といっても水の見た目はなにも変わらないので、製品にはTDSメーターが付属している。TDSメーターは水に溶け込んでいる電解質の濃度を測定してくれる。汎用的な製品はアマゾンなどでも売っている。小数点2位まで表示されるもので、実際に測定すると0.00%に表示が落ち着く。


超純水洗車のよいところは、そのまま乾かしても水シミのあとが残らないことだ。ふき取りの手間が大幅に省ける。夏場などは洗車したあとのふき取りの間に水分が蒸発して水シミがついてしまうことがある。汚れを純粋で洗い流したらそのまま放置してもよい。


ピュアニッシュプラスは2万9800円ほどで売られている。カートリッジが2個同梱されるそうで、カートリッジ1個で12回前後の洗車が可能だ。月1回の洗車としてカートリッジ2個は2年くらいもつ計算だ。このときの電解質濃度は80~100ppmが目安だ。水道水の濃度は地域、水道局によって異なる。TDSメーターがついてくるので、自宅水道水の水質をチェックしておくとよいだろう。


●マーフィード HYPER WATER


もうひとつの製品はマーフィードという会社の『HYPER WATER』だ。こちらは、GSの洗車機、ディーラーやコーティング会社など事業者向けの本格的な超純水設備だ。価格も98万円から400万円と用途や純粋の供給能力によってグレードが用意されている。本体も大きく、化学プラントのミニチュアのような構造を持つ。製品によっては貯水タンクを別にもつ必要があり、完全に事業者向けだ。


ただし、顧客からの要望をうけ、さらに小型で廉価なモデルも開発中で6月ごろをめどに発売を開始したいとする。


事業者が超純水設備を導入するメリットは、たとえばGSの洗車機ならばふき取りの手間が削減できるので、業務効率のアップ、洗車機の回転率のアップが期待できる。地味に効果が高いのは、洗車機などのメンテナンスも大幅に削減できる。カルシウムや塩素などが含まれた水道水は、洗車機のノズルや機器にダメージを与える。洗車機の保守は、専門の清掃業者やメンテナンス業者を頼ることになるが、理屈の上ではノズルの掃除や交換は必要ないことになる。


これらの効果は、ディーラーやコーティング施工業者、ボディショップでも同様だろう。

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