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3月18日から始まるJR東日本のオフピーク定期券…気になる注意点のまとめ

レスポンス / 2023年3月11日 6時45分

いよいよ3月18日から開始されるJR東日本オフピーク定期券。平日朝の通勤時間帯のピーク以外に利用する分、通常の通勤定期より10%程度安くなるが、前例がないこの時間変動性運賃の気になる注意点をまとめてみた。


■SuicaまたはモバイルSuicaの通勤定期券限定である


通学定期券やグリーン定期券、新幹線定期券(FREXまたはFREXパル)、紙(磁気)の定期券は対象外。ただし、障害者割引や特定者割引は対象となる。通学定期券だが子供用もある。


■東京のJR電車特定区間相互間の利用限定である


大宮、取手、千葉、大船、高尾の各駅が電車特定区間の境界駅からひと駅外れるだけでも対象外となる(通常の定期券のみの購入となる)。


■オフピーク、ピークの区別は入場時に判定


オフピーク定期券が無効となるピーク時間帯が各駅ごとに設定されており、時間帯の判定は入場時に行なわれる。ピーク時間帯は各駅で異なり、JRの駅で判定するのが原則だが、相鉄・JR直通線のように私鉄~JR間の相互直通運転が行なわれており、私鉄側の改札が対応していれば、私鉄の入場駅で時間帯判定が可能だ。ピーク時間帯になると改札機に「ピーク」の文字が現れる。


なお、3月18・19日は土日なので、終日、普通の定期券として利用できる。


■ピーク時間帯に入場すると出場駅までの普通運賃が必要


誤ってピーク時間帯に入場してしまった場合は、出場時に普通運賃分がICカードから引かれる。その場合に注意しなければいけないのは、Suicaの約款上、入場駅からの最低運賃分の残高がないと入場すらできないということで、オフピーク定期券では万が一に備えてチャージの管理をこれまで以上にしっかり行ないたいところだ(オートチャージの利用者は問題ないと思うが)。


■輸送障害でオフピークを外れても救済措置はない


ピーク時間帯判定の仕組みゆえに、JRと連絡する交通機関(私鉄やバスなど)が輸送障害で遅れ、ピーク時間帯に入場せざるを得ない場合が想定されるが、JR東日本では日常的な輸送障害での救済措置を行なわないとしている。基本的に自己責任であり、安く利用できるということは相応のリスクがあるという認識を持っておいたほうがよいだろう。


■交通費の精算が煩雑に


通勤交通費を支給する企業にとっても支給額をオフピーク定期券相当とするか、通常の定期券相当とするかで判断が分かれるかもしれない。精算はこれまで以上に複雑になると思われるが、精算時の利便を図るため、Suicaの利用履歴にはピーク時間帯利用の場合、「P」の文字が付加されるので一定の目安にはなる。


一方でJR東日本では、Suicaデータと自動連携した交通費精算サービスも用意。「ピーク時間帯ご乗車時の交通費でも、手間なく正確に精算することが可能です」としており、連携されたSuica利用データの一覧から選んで精算するのみだという。


蓋を開けてみないとわからないが、ピーク時間帯が空いて、オフピーク時間帯が混雑するということもあり得るし、オフピーク、ピークの時間帯境界で改札が混雑し、前の人の入場エラーで、わずかな差でオフピーク時間帯から外れることも考えられる。そうなるとエラーを起こした人が恨みを買うことにもなりかねない…。


通勤時はただでさえ会社の始業時間にやきもきしているのに、改札でも時間にやきもきしなければいけないとなると、ストレスはさらに増す。ただ、それが柔軟な働き方に繋がれば万々歳かもしれない。はたして通勤者がどのような反応を見せるのか、行方を注目したいところだ。

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