想像よりも簡単! ウインカーやポジション球の交換方法~Weeklyメンテナンス~
レスポンス / 2023年3月16日 6時30分
クルマの内外装には各部にさまざまな種類のバルブ(電球)が使われている。特に外装に用いられているバルブ(電球)が切れてしまうと夜間走行に支障が出てしまうのですぐに交換しておこう。
クルマの外装に用いられているバルブ(電球)は多種多様だ。もっとも代表的なものはヘッドライトだろう。近年はHIDやLEDが用いられることが多いがハロゲンタイプも依然として使われている。それぞれに形状の異なるバルブがあるので現在取り付けられているバルブのタイプを調べて同じものを取り付けるのが基本だ。
しかし、今回はヘッドライト以外にスポットを当ててみた。クルマに用いられているバルブはストップランプ、ウインカー、ポジション球、ナンバー灯(ライセンス球)、バックランプなど多種多様だ。しかもそれぞれの車種や部位によって取り付けるバルブのタイプが異なるので少々やっかい。バルブには光量、消費電力、口金の形状などが異なる複数の種類がある。そのため交換する際には純正で取り付けられていたバルブ形式と同じタイプを用意して交換するのが必須。またウインカー球は球自体にオレンジの色が付けられている場合と、レンズ側がオレンジでバルブはクリア球を用いるケースがあるので、こちらも車種に合わせて用意する必要がある。
実際に球切れした部位のバルブを取り外してバルブの形状を確認してみよう。ヘッドライト以外の多くのバルブで用いられているのが電球の背面部分に円筒形の電極部を備えた口金球(Sで始まるバルブ形式/例:S25など)と、くさび形状をした差し込み式のバルブであるウェッジ球(Tで始まるバルブ形式/例:T16、T20など)とに分かれる。それぞれのバルブには消費電力の大小がさまざまなサイズが用意されている。さらにダブルフィラメント/シングルフィラメントのタイプが用意され、それぞれフィラメント数と電極の部分が異なる。使用される部位でそれぞれタイプが異なるので交換する際には取り外したバルブを見てタイプを確認すると良いだろう。
多くのバルブには同型式のLEDバルブも用意されている。各部のバルブをLED化する場合にも、現在着いているバルブを確認しておけばLED化する際にも問題なくセレクトできるだろう。
バルブの脱着は口金型の場合は口金部分をひねってソケットから外して交換する構造。一方のウェッジタイプはソケット部に差し込んであるだけなので引き抜いて交換する方法だ。
しかしバルブ交換でもっともやっかいなのはバルブの在処にたどり着く方法だ。フロント回りはエンジンルームの中からアクセスできる場合が多いので問題無いことが多いのだが、リアのコンビネーションランプまわりは車種ごとに取り付け方法が異なるので要注意。例えばランプハウスの裏側からアクセスしてソケットを引き抜ける場合もあるが、ランプハウス自体をボディから脱着しないとランプハウスの裏側が現れない車種もある。ツメなどで固定されている場合は脱着でランプ固定用のツメを破損する怖れもあるので要注意だ。馴染みのディーラーいるようならば脱着の手順を聞いてから脱着作業するのが確実だろう。一度経験してしまえば各部のバルブの交換はそれほど難しくないのでDIYを実践してみると良いだろう。予備のバルブをクルマに用意しておけば出先でのバルブ切れにも素早く対応できるようになる。ただし脱着の方法がわからないor自信が無い場合は無理してDIYで作業せずにプロに任せるのも手だ。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。
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