[音の極め方]“超ハイエンド・スピーカー”で究極のサウンドを楽しむ!
レスポンス / 2023年3月29日 19時0分
“とことん音にこだわる”という楽しみ方のいろいろを紹介している当特集。今回は、「超ハイエンドスピーカーを使うやり方」にフォーカスし、その具体的モデルを4つ、紹介する。さて、どのような“銘品”があるのかというと…。
◆スピーカーはコストをかければかけるほど、性能が向上する!?
ところで、スピーカーが発明されたのは今から約100年も前のことなのだが、スピーカーは今も基本的な仕組みを当時と変えていない。つまりスピーカーは、かなりの“ローテク”な工業製品だ。
なおこのように仕組みがシンプルな工業製品ほど、素材や作り方にコストや手間をかければかけるほど品質が向上していく傾向が強い。投じる物量がダイレクトに性能に影響するからだ。結果、“超”が付くほどの高額製品も生み出される。
というわけでスピーカーはある程度、価格と性能が比例する。もちろん価格がそのまま製品の優劣を決定付けるわけではないが、高額なモデルには相応のコストがかけられていることは事実で、だからこその魅力を発揮する。なのでとことん音にこだわろうとするときには、超高級スピーカーを使うというアプローチも1つの選択肢として浮上する。
さて、どのような「超ハイエンド・スピーカー」があるのかというと…。
まずはこちらから紹介していこう。スウェーデン発のハイエンドブランド「DLS」では、フラッグシップラインとして『スカンジナビア シリーズ』というハイエンドモデルを擁している。
![](https://response.jp/imgs/zoom1/1868746.jpg)
◆「DLS」の『スカンジナビア シリーズ』は3ウェイで40万円!
当シリーズはコンポーネントキットの設定がないので各ユニットを単体(ペア)で求めることとなるのだが、フロント3ウェイを組もうとするときの合計価格(税抜)はジャスト40万円(パッシブレスで使う場合)。今や超高額モデルもいくつかあるのでその中にあっては目を見張るほどの価格ではないが、おいそれと手を出しづらいハイエンドスピーカーであることは確かだ。ゆえにその音質性能も間違いない。「DLS」ならではの、濃くきめ細やかなサウンドを堪能できる。
続いては、イスラエル発のスピーカーブランド「モレル」のフラッグシップスピーカー、『SUPREMO 602 Active』(税抜価格:77万円)を紹介しよう。こちらはツイーターとミッドウーファーとの2ウェイコンポーネントキットだ(パッシブクロスオーバーネットワークは付属しない)。にもかかわらずここまでの高額モデルとなっている。
なお当機が初登場したのは今からおよそ10年ほど前だが、以後当機は音へのこだわりが特に強いサウンドコンペティターたちに積極的に採用されてきた。当機もまた、「モレル」ならではの豊潤でウォーミングな音を満喫できる。
![](https://response.jp/imgs/zoom1/1868744.jpg)
◆「フォーカル」と「ビーウィズ」は超ド級スピーカーもラインナップ!
続いては、フランス発の世界的なスピーカーブランド「フォーカル」のフラッグシップスピーカー『Utopia Be ULTIMA(ユートピア ビー ウルティマ)』を紹介したい。当機は、ツイーター、ミッドウーファー、サブウーファーにて構成される3ウェイコンポーネントキットだが、その税抜価格はなんと200万円。押しも押されもせぬスーパーハイエンドスピーカーだ。
ここまでの高額スピーカーとなっている理由は、各ユニットに同社ならではの先端技術や高級素材が注入されているからだ。ゆえにそのサウンドは、超濃密で音楽性豊かだ。
なお当機ほどの高額モデルともなると使用できる愛好家は極一握りに限られる。しかしそのサウンドを体験することは可能だ。デモカーやユーザーカー等でその音を聴ける機会にもしも巡り会えたら、そのチャンスを逃すことのなきように。
最後に、先日発表されたばかりのド級のスピーカーを紹介したい。それは、国産ハイエンドカーオーディオブランド「ビーウィズ」が満を持して投入する新たなフラッグシップスピーカー、『Confidence ZEN(コンフィデンス ゼン)』だ。同社は2002年に世界初のオール偏芯コーン方式による高級2ウェイスピーカーシステム『Confidence』を発売しその社史をスタートさせたが、それが遂に初のフルモデルチェンジを果たし、この6月以降に姿を現す。
開発コンセプトは「“然”(あるがまま)」。最高の素材と正攻法の技術にて音の理想が追求されている。なおその税抜価格は、『Confidence ZEN Ensemble(コンプリート3ウェイシステム)』で300万円。名実ともに最高峰カースピーカーの1つとしてデビューする。
今回は以上だ。次回は「外部パワーアンプ」の超ハイエンドモデルについてリポートする。お楽しみに。
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