[低音強化]ユニットサブウーファーの注目作をクローズアップ!…フォーカル
レスポンス / 2023年4月2日 11時0分
カーオーディオではドアに取り付けられるスピーカーの大きさ的な問題で、超低音(もっとも低い低音)をスムーズに、そして十分に再生し難い。当特集ではその状況を打破するための策のあれこれを紹介してきた。
◆「フォーカル」は超上級機から初級機まで、幅広く「ユニットサブウーファー」を展開!
前回からは、「ユニットサブウーファー」の注目作を紹介している。今回は、フランスに本拠を置く世界的なスピーカーブランド、「フォーカル」の「ユニットサブウーファー」について見ていく。海外ブランドは国産メーカーと比べて「ユニットサブウーファー」を多彩にラインナップしているケースが多いが、「フォーカル」も同様だ。さて、同社はどのようなモデルを用意しているのかというと…。
まずトップエンドラインの『ユートピア ビー ウルティマ』に、200mm口径の『8W Ultima』がある。ちなみに当機は、同社が擁するプロフェッショナル・スタジオモニターの『SM9』との共通モデルだ。
なお当機は、これのみの購入は不可だ。『ユートピア ビー ウルティマ』は、ツイーター、ミッドウーファー、そしてサブウーファーの3ウェイコンポーネントキットであるからだ。セットで求めるしかないない。で、セットの価格はなんと200万円(税抜)。というわけで当機は、おいそれとは所有できない“超”が付くスペシャルモデルとなっている。
それだけに、性能の高さは折り紙付きだ。口径は200mmでサブウーファーとしては大きい方ではないが、音楽制作の現場で信頼されているだけの実力をいかんなく発揮する。
◆実質的フラッグシップ『ユートピアM シリーズ』には、個性派モデルもラインナップ!
それに続いては、実質的なフラッグシップライン『ユートピア M』にて、『SUB10WM』(税抜価格:13万5000円/1個)を用意する。
なお当機の振動板は、同シリーズのミッドレンジやミッドウーファーと同じく、「フォーカル」の特許技術であるM型断面の「Mインバーテッド振動板」が採用されている。結果、豊かで応答性に優れた良好な超低音を奏でられる。
ところで同シリーズには、200mmウーファーの『8WM』(税抜価格:11万5000円)もラインナップされている。で、当機をサブウーファーとして使うのもアリだ。ちなみに当機の取付奥行き寸法は52mm。一般的な16.5cmクラスのミッドウーファーと比べても薄い。ゆえにインストール性も高く使いやすい。
そして「フォーカル」はその下に同社カースピーカーの看板ライン『K2パワー シリーズ』を持つのだが、同シリーズでは2機種のサブウーファーを用意する。250mmモデルの『E 25 KX』(税抜価格:8万5000円/1個)と、300mmモデルの『E 30 KX』(税抜価格:10万5000円/1個)、この2機種だ。
ちなみにこれら2機種はともに、ダブルボイスコイル仕様となっている。ゆえに並列接続して2Ωでパワフルに鳴らしたり、1つ1つのボイスコイルにパワーアンプの1chずつをあてがって鳴らすことも可能だ。なお2機種とも振動板には、『K2パワー シリーズ』伝統のアラミドコーンが採用済みだ。
◆『フラックス EVO シリーズ』には、使いやすいモデルもラインナップ!
それに続く『フラックス EVO シリーズ』には、4機種のサブウーファーが居並ぶ。内訳は以下のとおりだ。200mmモデルの『P 20 FE』(税抜価格:3万8000円/1個)、200mm薄型モデルの『P 20 FSE』(税抜価格:4万円/1個)、250mmモデルの『P 25 FE』(税抜価格:4万5000円/1個)、250mm薄型モデルの『P 25 FSE』(税抜価格:4万6000円/1個)、これらが用意されている。
なお、『K2パワー シリーズ』には200mmモデルの用意がなくかわりに300mmモデルがある。しかもダブルボイスコイル仕様であり、『K2パワー シリーズ』のサブウーファーは力強く鳴らすことにも重きが置かれた設定となっている。対して『フラックス EVO シリーズ』では、小口径タイプと薄型モデルを用意して取り回しの良さを優先させた。そして価格も手頃なので、より気軽に「フォーカル」ならではの豊かで深みのある重低音を楽しめる。
ところで「フォーカル」では、BMW/MINI用のイス下サブウーファーや、メルセデス-ベンツの右ハンドル車用のトレードイン・サブウーファーも用意している。対応車種オーナーで、純正サブウーファーから換装できるモデルをお探しならば、これらのチェックもぜひに。
今回は以上だ。次回も海外ブランドの注目「ユニットサブウーファー」を紹介していく。お楽しみに。
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