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“小ベンツ”以上のインパクトがあった最小のメルセデス『Aクラス』【懐かしのカーカタログ】

レスポンス / 2023年4月2日 20時0分

1993年のIAA(フランクフルトショー)で『ヴィジョンA93』なる新コンセプトの超小型車を発表。このクルマを源流に、“スタディA”を経て、1998年に日本市場にも登場したのが、市販車版のメルセデスベンツ初代『Aクラス』だった。


“新発明カテゴリー、メルセデス・ベンツAクラス”。最初の日本仕様のカタログを開くとそんなコピーが記されている。全長×全幅×全高=3605×1720×1575mmの短く幅広く背の高い独特のプロポーションは、とにかく目を惹くもの。“小ベンツ”などと言われた、最初の『190E』が登場したとき以上のインパクトをもっての登場だった。


メルセデスベンツの量産車では初めてのエンジン横置きのFF車。さらに“サンドイッチコンセプト”と呼ばれた、2重のフロアの間にフレーム、サイドメンバーを挟む構造を採用。万一の正面衝突時にパワートレインが床下に滑り込むように落とす仕組みと、高い位置に座る乗員がサイドからのインパクトを受けにくくするレイアウトになっていた。


ちなみにエンジンもシリンダーが前方に59度傾斜した専用設計で、当初は4気筒の1.6リットルが用意され、これに5速ATが組み合わせられた。ちなみにヴィジョンA93では、電気モーターの設定も想定されていた。


室内空間は、高めの着座位置によりスムースな乗降性を実現。ただしフロアは後席を含めフラットだったが、やや高めのため、実用にはなる……そんな程度の空間だった。後にホイールベースを170mm伸ばした“L”が追加設定(2001年)され、このボディでは後席スペースに余裕をもたらした。


また初代Aクラスというと、デビュー早々にとあるメディアが実施したいわゆるエルクテストでクルマの横転が発生、メルセデス・ベンツではすぐさまこれに対応。ESP(横滑り防止機構)、BAS(自動ブレーキアシスト)の追加とダンパー、スプリングのスペック変更と車高ダウン、それとタイヤサイズの変更(175/65R15→195/50R15)が改良点。

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