【スーパーフォーミュラ 第1戦】ルーキーのリアム・ローソンがデビューウィン
レスポンス / 2023年4月8日 21時0分
静岡県・富士スピードウェイで8日、スーパーフォーミュラ2023年シーズンの開幕戦が行われ、昨年の国際F2選手権ランキング3位で、スーパーフォーミュラルーキーの#15 リアム・ローソン(TEAM MUGEN)がデビューウィンを飾った。
日本最高峰のフォーミュラーカーレース、「スーパーフォーミュラ」の2023年シーズンが開幕した。今年も開幕戦の地は富士スピードウェイ。8日土曜日に開幕戦が、9日日曜日に第2戦が開催されれ、両レースとも1日で予選と決勝を行う。
8日の午前中に行われた公式予選では2年連続チャンピオンの#1 野尻智紀(TEAM MUGEN)が通算14度目のポールポジションを獲得。前人未到の3年連続チャンピオンに向けて好スタートを切った。予選2番手は#37 宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)。この位置から自身初優勝を目指す。予選3番手はルーキーの#15 リアム・ローソン(TEAM MUGEN)。昨年、国際F2選手権でランキング3位を獲得したローソンは、ここでチャンピオンを決めて2024年のF1入りを目指す。
決勝レースは41周。ポールポジションスタートの野尻はうまくトップをキープしたまま1コーナーに飛び込んだ。2位以降は混戦で、4番グリッドの#53 大湯都史樹(TGM Grand Prix)が2位に浮上。ローソンは3位をキープし、2番グリッドの宮田は4位に転落した。
2周目の1コーナーで接触があり部品が散乱。これでセフティーカーが導入された。リスタートは8周目。2位大湯と3位ローソンはサイドバイサイドのバトルとなり、コカ・コーラコーナーで互いにコースアウトを喫した。ローソンはそのままコースに戻ったが大湯は大きく順位を落とす結果に。これでローソンが2位に浮上した。
この時点で10番グリッドからスタートした#64 山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)が3位まで浮上していたが、1位野尻、2位ローソンのTEAM MUGEN勢からじわじわと引き離され、21周目には約5秒の差がついていた。その直後、2位ローソンと3位山本がピットイン。翌周にトップの野尻がピットインした。ピットイン前は野尻とローソンの差は約1.5秒あったが、野尻がコースに戻るとローソンが背後に迫り、その周の100Rで一気にオーバーテイク。これでローソンは未ピットイン組を除いたトップに躍り出た。
最後までピットインを引き伸ばした#20 平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)と宮田は、それぞれ31周目と32周目にピットイン。平川は3位で復帰するもすぐに山本に抜かれ4位に落ちた。宮田も3位でコースに復帰したが、山本、平川に抜かれ5位。これでローソンがリザルト上も初めてトップに立ち、約5秒後に野尻、その5秒後に山本、そして2秒後に平川、1秒後に#65 佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING)というトップ6となった。
36周目、山本に追いついた平川は1コーナーで一気にオーバーテイクを決め3位に浮上。この直後に1コーナーでクラッシュが発生し、このレース2度目のセフティーカーが導入された。
残り6周。再開されると差がない中での超スプリントレースとなるため、優勝を含め大きく順位がシャッフルされることが予想された。しかしコース清掃やマシン回収がレース終了までに完了することはなく、セフティーカー先導のまま41周のレースは終了となった。
優勝はルーキーのローソン。来年のF1デビューを目指すローソンは、その目標に向け最高のスタートを切った。2位はディフェンディングチャンピオンの野尻で、TEAM MUGENが1-2フィニッシュ。3位は最後に意地を見せ順位を上げた平川だった。
次戦、第2戦は同じく富士スピードウェイで翌9日に開催される。
■スーパーフォーミュラ第1戦富士 決勝レース結果
1. #15 リアム・ローソン(TEAM MUGEN)
2. #1 野尻智紀(TEAM MUGEN)
3. #20 平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
4. #64 山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)
5. #37 宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)
6. #65 佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING)
7. #53 大湯都史樹(TGM Grand Prix)
8. #55 ジェム・ブリュクバシェ(TGM Grand Prix)
9. #14 大嶋和也(docomo business ROOKIE)
10. #4 小高一斗(KONDO RACING)
11. #19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
12. #18 国本雄資(Kids com Team KCMG)
13. #50 松下信治(B-Max Racing Team)
14. #5 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
15. #6 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
16. #51 ラウル・ハイマン(B-Max Racing Team)
17. #39 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)
以上完走
--. #12 福住仁嶺(ThreeBond Racing)
--. #36 ジュリアーノ・アレジ(VANTELIN TEAM TOM’S)
--. #38 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)
--. #7 小林可夢偉(Kids com Team KCMG)
--. #3 山下健太(KONDO RACING)
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