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「プロセッサー」を使うと、音が良くなる?…キーワードから読み解くカーオーディオ

レスポンス / 2023年4月9日 6時30分

愛車のサウンドシステムのバージョンアップを図ろうとして調べてみると、さまざまな専門用語が目に入る。そしてそれらの存在が、ビギナーに“親しみづらさ”を感じさせることとなる…。当連載は、その払拭を目指して展開している。


◆良い音を得たいと思ったら、「プロセッサー」の力を借りるべき!


今回からは新たな章に突入し、「プロセッサー」に関連したワードの解説を行っていく。


さて、まずはこの「プロセッサー」とは何なのかを説明しよう。これは、英単語としては以下のような意味を持つ。「処理装置」、「処理機」、「加工業者」、これらだ。またITの分野では、一定の手順に基づいてデータを変換・演算・加工する機能を持った装置やソフトウェア、システムなどのことを指す。


カーオーディオにおいての「プロセッサー」も、これらと大きくは違わない。つまり「プロセッサー」とは、「音楽信号を演算処理したり加工したりする装置」だ。


ところで、ホームオーディオでは「プロセッサー」が使われるケースはそれほど多くない。対してカーオーディオでは、使われる頻度が結構高い。本格的なシステムを組もうとする際にはかなりの確率で用いられている。それはなぜかと言うと…。


答は以下のとおりだ。「カーオーディオでは音響的な不利要因があるから」だ。それら不利要因により、サウンドのリアリティが損なわれたり音色が不自然に聴こえたりということが起きがちだ。しかし「プロセッサー」を用いると、それら不利要因への対処が可能となる。結果、より良い音で音楽を楽しめるようになる。


◆「プロセッサー」にはタイプ違いがある。大きくは「デジタル型」か「アナログ型」か。


続いては、「プロセッサー」にはタイプ違いがあることを説明していこう。まずは、2タイプに分類できる。1つが「デジタル型」でもう1つが「アナログ型」だ。ただし現代カーオーディオでは、「デジタル型」が用いられることの方が多い。


なお「デジタル型」の「プロセッサー」は、「DSP(ディーエスピー)」と呼ばれることも多い。ちなみに「DSP」とは、「デジタル・シグナル・プロセッサー」の略称だ。というわけで「デジタル型」の「プロセッサー」では、デジタル状態の音楽信号が処理され、「アナログ型」ではアナログ状態の信号が処理される。


また、「デジタル型」と「アナログ型」とでは、できることが一部異なる。「デジタル型」だからこそ可能となる機能が1つ存在しているのだ。それは、「タイムアライメント」だ。これについて詳しくは回を改めて解説するが、さわりだけ説明すると当機能では以下のようなことを行える。


当機能では、各スピーカーの発音タイミングを調整できる。なので、スピーカーがバラバラの場所に取り付けられていても、各スピーカーから放たれる音の到着タイミングを揃えられる。結果、すべてのスピーカーから等距離の場所にいるかのような状況を作り出せる。で、このような処理は、信号がデジタル状態でなければ行えない、というわけだ。


◆「DSP」にもタイプ違いがある。もっとも身近な存在は、「メインユニット内蔵タイプ」!


そしてさらに、「DSP」にもタイプ違いがいくつかある。まず大きくは2つに分けられる。1つが「メインユニット内蔵タイプ」で、もう1つが「外付けタイプ」だ。そして後者はさらに「パワーアンプ内蔵DSP」と「単体DSP」、この2つに分類できる。


ちなみに、「メインユニット内蔵タイプ」は、機種による能力の差が結構大きい。詳細かつ本格的なサウンドチューニングを行えるものもあれば、逆にごくごく基本的な機能しか持たないものもある。ちなみに基本的な機能とは以下の3つだ。「バランス」、「フェーダー」、「トーンコントロール」、これらだ。


なおこれら基本機能は実は信号をアナログ処理している場合が多いので、厳密に言えば「アナログ型」だ。で、この3つはどのような機能なのかというと、次のとおりだ。まず「バランス」とは「左右の音量バランスを変えられる機能」だ。そして「フェーダー」とは「前後の音量バランスを変えられる機能」で、もう1つの「トーンコントロール」とは「高音と低音、またはそれに中音を加えたそれぞれの音量を変えられる機能」だ。


今回はここまでとさせていただく。次回以降はさらに「プロセッサー」について深掘りしていく。お楽しみに。

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