43年の歴史に幕を下ろす『カムリ』は、派手さとは無縁の知的セダンだった【懐かしのカーカタログ】
レスポンス / 2023年4月16日 12時0分
トヨタ自動車のホームページに「23年12月下旬をもって生産を終了します」と表記された『カムリ』。いよいよ日本市場での43年の歴史に幕が降ろされる。そこで今回は、初のフルモデルチェンジで1982年に登場した2代目にスポットを当ててみたい。
◆知的で先進性に溢れたセダンだった
2代目『カリーナ』セダンをベースに1980年に生まれた『セリカカムリ』が初代。とはいえ1982年3月に兄弟車の『ビスタ』とともに登場したモデルが、事実上の『カムリ』の初代と考えていいだろう。
前年の東京モーターショーで『F-120』の名で、この時にはビスタに設定された白/ベージュの2トーンの塗色の5ドアを出品。翌年3月の正式デビューで、カムリは4ドアノッチバックセダンとして登場した。
同世代のトヨタ車は直線基調のスタイリングがトレンドだったが、その中でもカムリはひと際クリーンな6ライトのセダンだった。全長×全幅×全高は4400×1690×1395mmと、当時のコロナ・セダン(7代目)より170mm短く20mm幅広いサイズ。ただしホイールベースは2600mmと、コロナより100mm長い設定。
とはいえ『ターセル/コルサ』(1978年)に次ぐ、中級セダンでは初のFF車だった点が最大のトピックだった。エンジンも横置き用に改良された1.8リットルのLASRE 1S(1S-FF型)を搭載。100ps/15.5kg-mの性能をもち、80.5×90.0mmのロングストロークでフラットな高トルクを発揮した。このエンジンでは、軽量化を図ったコイル、イグナイター内蔵ディストリビューターを採用するなどしている。
カタログでは4ページ分を見開いてインテリアを紹介。長さ1875mm×幅1415mm、高さ1415mmの室内空間がいかに広々としているかを“インテリアボリューム”の言葉を用いてアピールしている。
後に1.8リットルのディーゼルターボ(や2リットルディーゼル)、2リットルツインカムなども設定。決して派手さは追わず、実利をとった知的で先進性に溢れたセダンだった。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ホンダ新型「RS」今秋登場! 6速MT×ターボの「“スポーティ”シビック」に反響あり! デビューに期待する声多数!
くるまのニュース / 2024年7月4日 16時10分
-
ザ・80年代のゴージャス「ビバリーヒルズの共感ローレル」【懐かしのカーカタログ】
レスポンス / 2024年6月30日 17時0分
-
「まさかお前が…!?」 セダンやクーペから「“SUV”に変身していた」意外な国産車3選
くるまのニュース / 2024年6月24日 12時50分
-
紙のカタログにはオンラインにはない“夢”があった…初代BMW 1シリーズ【懐かしのカーカタログ】
レスポンス / 2024年6月16日 17時0分
-
ホンダ新型「RS」24年秋発売へ! ターボ搭載&6速MT専用の“スポーティシビック”どんなモデルで登場?
くるまのニュース / 2024年6月10日 16時10分
ランキング
-
1最高値を更新した日本株の上昇は今後も続く ただし短期では強弱感対立による激しい攻防も
東洋経済オンライン / 2024年7月8日 10時30分
-
2なぜSuicaのペンギンは愛されるのか ペンギンの顔をした「ベレー帽」が“激アツ”の理由
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月7日 7時30分
-
3苦しんでいる人の「死にたい」という発言に「そんなこと言わないで」と返すのがNGな理由【医師・和田秀樹氏が解説】<br />
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月8日 10時0分
-
4「成田空港駅」が廃止!? 空港の旅客ターミナル再編で鉄道も大変革か 「新駅」も想定
乗りものニュース / 2024年7月8日 14時42分
-
5ボーイング、司法取引で詐欺共謀罪認める方針 2度の墜落事故巡り
ロイター / 2024年7月8日 15時12分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください