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米中間は“政冷経熱”、テスラのマスクCEOら相次ぎ訪中[新聞ウォッチ]

レスポンス / 2023年6月5日 9時23分

かつての日本と中国の微妙な関係を表現した言葉に「政冷経熱」という四文字熟語があるが、その記憶を呼び覚ますような動きが、最近の米中間にみられるという。


きょうの読売が「政治・経済面」に「米大手トップ北京詣で、中国は厚遇、米政府けん制」とのタイトルで、「米国の大手企業トップが、3年間のコロナ禍で途絶えた中国への訪問を続々と再開している」などと報じている。


◆中国に寄り添う姿勢


それによると、電気自動車大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は6月1日まで3日間、北京や上海を3年ぶりに訪れ、ロイター通信によると、秦剛国務委員兼外相や王文濠商務相に加え、共産党序列6位の筆頭副首相とも会談したという。


しかも、日頃、奔放な言動で知られるマスク氏は中国側に寄り添う姿勢に徹し、秦外相には「中国の人々は勤勉で賢く、発展は当然のことだ」と称賛。「米中互いの利益は切り離せず、デカップリングに反対する」とも述べ、中国事業を拡大する方針を強調したとも伝えている。


◆巨大市場を狙った北京詣で


また、5月末には、コーヒーチェーン大手スターバックス、銀行大手JPモルガン・チェースといった米企業のCEOも訪中し、一部で政府高官と会談。米半導体エヌビディアのジェンスン・フアンCEOも、6月に中国を訪れる予定だそうだ。


こうした巨大市場を狙った北京詣では、今年1月に中国が入国時の強制隔離を撤廃した前後から徐々に本格化、中国側は閣僚級が会談するなど異例の厚遇で応じており、投資を呼び込むだけでなく、軍事・外交で対立を深める米政府をけん制する狙いがあるとみられるという。


一方、「米国と輸出規制で足並みをそろえる日本の産業界や企業は、中国への訪問に慎重な姿勢を崩していない」(読売)とも指摘。以前のように「政冷経熱」が再燃するにはしばらく時間がかかるかも……。


2023年6月5日付


●女性役員「30年に30%」プラライム企業、女性版骨太方針(読売・1面)


●米大手トップ北京詣で、中国は厚遇、米政府けん制(読売・4面)


●自転車でレインボーブリッジ走ろう、都、11月イベント、今年はゲートブリッジもコース(東京・23面)


●ANA,海外提携再開、イスラエルの航空と共同便、コロナ後初(日経・1面)


●ニュース一言、ボルボ・カー・ジャパン パーソン社長(日経・7面)


●日本株、33年ぶりの檜舞台「内外価格差」が買いを呼ぶ(日経・8面)


●就活セミナーに「サクラ」リクルート、オンラインで20年(日経・30面)

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