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キャデラック CT5-V に668馬力「ブラックウィング」、「Vシリーズ」20周年記念車が登場

レスポンス / 2023年6月6日 12時45分

キャデラックは5月26日、ミドルクラスの高性能スポーツセダン『CT5-Vブラックウィング』(Cadillac CT5-V Blackwing)の2024年モデルを米国で発表した。


◆「20th」のロゴ入り専用グリル


同車は、「キャデラックレーシング」の血統を受け継ぐスーパースポーツセダンを標榜する「Vシリーズ」のさらなる高性能バージョン、「ブラックウィング」の第2弾だ。2024年モデルには、Vシリーズの誕生20周年モデルを設定する。「20th」のロゴ入り専用グリルやロッカーパネル、専用エンブレムを装備した。


ボディカラーは、ベロシティレッド、サイバーイエローメタリック、コースタルブルーメタリック、ブラックダイヤモンドトリコートを設定している。


また、エンジン始動時には、ドライバーインフォメーションセンターに20周年を祝う専用アニメーションが表示される。


◆6.2リットルV8スーパーチャージャーは最大トルク91.1kgm


キャデラックが日本市場にも導入したミドルセダンの『CT5』の高性能グレードとして、米国で設定されているのが『CT5-V』だ。このCT5-V をベースにしたさらなる高性能バージョンが、CT5-Vブラックウィングとなる。6.2リットルV型8気筒ガソリンスーパーチャージャーエンジンは、吸気効率の引き上げと改良された排気システムによって、最大出力668hp、最大トルク91.1kgmを獲得する。これまでで最も強力な量産キャデラック車になるという。このエンジンは、米国ケンタッキー州のGMのボウリンググリーン工場において、手作業で組み立てられ、エンジンビルダーの署名入りプレートが付く。


このV8エンジンには、コンパクトで高出力のイートン製スーパーチャージャーを組み合わせた。小径ローターを備えているため、エンジンが低回転域でも、瞬時のレスポンスを可能にしているという。


新開発のアルミ製シリンダーヘッドは、従来のアルミ製ヘッドよりも強度が高く、熱処理性能を向上させた。軽量チタン製インテークバルブも採用された。オイルセパレーターとドレンバックを備えたサーキット対応のウェットサンプ潤滑システムを搭載する。エンジンの吸気効率は、従来型の『CTS-V』と比較して、46%向上しているという。


◆6速MTが標準で10速ATはオプション


CT5-Vブラックウィングのトランスミッションは、6速MTが標準で、10速ATがオプションとなる。この10速ATは、マニュアルモードを選ぶと、ステアリングホイールのマグネシウム製パドルシフトでギアチェンジが行える。


スポーツモードでは、ダイナミクスを維持しながら、シフトチェンジをできるだけ抑え、パフォーマンスを向上させるためにトランスミッションを調整する。24時間連続のサーキットテストによって、専用のオイルパンやバルブの変更など、サーキット向けの改良が行われた。10速の各ギアは、シフトチェンジを予測しながら、エンジンを最適な回転数に保つ。


ダイナミックパフォーマンスモードは、ブラックウィング専用にチューニングされた。サーキットを重視したシフトパターンとなり、スポーツモードやトラックモードで高いGが発生すると、自動的に作動する。補助ポンプは、車両のドアが開いた時から10速ATを始動させ、低温時のシフト性能を向上させる


◆0-96km/h加速3.7秒で最高速は322km/h


タイヤサイズは、フロントが275/35ZR19、リアが305/30ZR19。専用のブラックウィングホイールにより、従来のCTS-Vよりもさらに大きなブレーキローターの装着が可能になった。CT5-Vブラックウィングのブレーキシステムは、キャデラック史上最大サイズの工場装着の純正ブレーキになるという。


さらなる高性能ブレーキシステムとして、クロスドリルローターを備えたカーボンセラミックブレーキパッケージが用意されている。


CT5-Vブラックウィングの動力性能は、0~96km/h加速が3.7秒。最高速は322km/hに到達する。キャデラック史上、最も強力なモデルになる、としている。

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