スバルデザイナーが見せた「本気の遊び」…クロストレックBOOST GEARדオプカン”の「どこまでも走れる」感がすごい
レスポンス / 2023年6月9日 21時30分
今年の東京オートサロンや大阪オートメッセで出展され、話題を呼んだスバル『クロストレック BOOST GEAR コンセプト』。そのコンセプトや狙い、さらには気になる足まわりコーディネイトなどをスバルの開発デザイナーにうかがって来た。
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このデモカーはそもそもスバル車で遊ぶことをテーマにして開発され、開発の中心となったのはスバルのアクセサリー企画部クリエイティブディレテクターの須崎兼則さん。BOOST GEAR(ブーストギア)はメーカー直系のアフターブランドとして今後、スバルが開発を加速していくパーツブランドだそう。
その第一弾のコンセプト車両(一部量産パーツを装備)として開発されたのがクロストレック BOOST GEAR コンセプトだ。
◆アウトドアフィールドでの活用を“リアルに”体現、実際のライフスタイルをイメージしたパーツ1つ1つに意味がある
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このクルマはマウンテンバイカーのアウトドアフィールドでの1日を想像して、実際に使える仕様を込めているのが特徴。「単なるドレスアップ目的ではなく、あくまでも機能を備えた美しさを追求しているのがブーストギアの思いなのです」
「マウンテンバイクのフィールドであるオフロードにクロストレックに乗って分け入り、マウンテンバイクを楽しむための“ギア”としてライダーの1日をサポートする、そんなストーリーを支える仕様をしっかり備えているのがこのクルマなんです」と須崎さんは語ってくれた。
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多種多様なオプションやプロトタイプのパーツが盛り込まれた同車だが、単なる自社パーツの“全部のせ”に終わっていないところも見どころ。本当にクロストレックを使うマウンテンバイカーはどんなパーツを選ぶのか、それを考えた上で他社のパーツも積極的に取り入れる。いわゆるセレクトショップ的な側面も備えていてユーザーに近い印象を受けた。
ここには須崎さん自身がマウンテンバイクに乗るリアルなユーザーであり、ダウンヒルなどのハードなライディングまでをこなす上で、経験上培ってきた“実際に使える仕様”が反映された結果なのだろう。
◆実はタイヤも重要なドレスアップアイテム、足元にトーヨータイヤのホワイトレターを装着
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その代表例となるのがタイヤだ。履きこなしているのは、トーヨータイヤのヒットモデルとなっている「オープンカントリー A/T EX」(タイヤサイズ:225/65 R17)。
このタイヤを須崎さん達が選んだのはオープンカントリーのブランドスピリットである「心の垣根をとき放ち、自由な大地に飛び出していく」とブーストギアのコンセプトである「お客様のアクティブライフの後押しをする」(今まで行けなかったところへ行ける)が非常に親和性が高く共通性を持つことからだった。
まさにブーストギアのアウトドアライフをイメージさせるに、似つかわしいタイヤだったことが装着に至った経緯だ。もちろん機能的にもちょっとした悪路でも安心して走行できるオープンカントリーと、都会から郊外までを安心して走れるクロストレックの性能がぴったりフィットしたこともセレクトの理由になった。
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クルマ全体のフォルムに対してタイヤ選びは非常に重要視される。そのデザインやサイズ感でクルマのイメージは大きく左右されてしまうからだ。そこで須崎さんは車高、タイヤのデザイン、タイヤ外径、ホイールサイズなどを複数用意して、実際にクルマ全体のフォルムを見て最適な組み合わせを追求していった。
そしてその完成形として提示されたのが今回のスタイルだ。ホイールには純正の18インチからあえてインチダウンして17インチモデル(クロストレックのオプションパーツ)を選択していることからして本気度が違う。
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インチダウンすることでタイヤハイトを稼ぎ出し、エアボリュームをアップさせてオフロードでの快適性をアップ。さらにタイヤ外径をわずかに大径化することでアプローチアングルを緩くし段差の乗り越え性能をアップさせた。同時にホワイトレターを備えたサイドウォールをしっかりアピールすることもこなし、機能&デザイン両面を兼ね備えたカスタム手法とした。
「デザイン面では特にフェンダーとのクリアランス、ホイールセンターとサイドシルのラインを一直線に合わせることには特に気を配って、車高(実際には2インチアップ)とタイヤサイズを厳選しました。これが足まわりのかっこ良さを引き出すポイントだと思っています。またオープンカントリーのホワイトレターはアイキャッチとして非常に優れています。タイヤも大きく見えるなど効果は大きく、外せないパーツの1つです」
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足もとにはブーストギアのオリジナルパーツも大きな役目を果たしている。それがオーバーフェンダーだ。片側10mmのワイド化を果たすオーバーフェンダーは純正ラインを生かしつつ機能性を持たせているのが特徴。よく見るとフェンダーの頂点部分にハンドル的なパーツが取り付けられているのが分かるだろう。
実はこのパーツはマウンテンバイクのハンドルと同じパイプ径を用いて、ハンドル部に取り付けるランプ類などのアイテムをそのままフェンダー部に取り付けられるようにしている。また犬のリードを掛けておくなど、クルマを遊びのベースキャンプとして利用する場合に便利に使える車外のフックとしても活用できる便利機能になっている。
◆積載量とユーティリティの拡張に留まらない、遊び心満点のパーツチョイス
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積載系の装備にもこだわった。リアにはヒッチメンバーを設置して社外のサイクルキャリアを設置する。ヒッチメンバーはスバルの北米純正パーツを使用し、信頼性も抜群。純正だけに車両に合わせて取り付けが施され強度も高く安心して使えるのが特徴だ。
また2インチサイズなのも汎用性を求めるユーザーには願っても無いだろう。そこに設置するのは須崎さんが見つけてきた北米メーカーのサイクルキャリア。後ろに行くほど上がっている階段状の構造は、デパーチャーアングルを稼ぐには最適。実用したからこそわかる積載性以外のキャリアの機能といえる。
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さらにルーフにはあえてラックを設置。これは手持ちのコンテナを、そのまま積み込むのが手軽でスピーディだと考えたから。さらにフロントからサイドに掛けて、ルーフとラックの間にプロトタイプの防風板を備えているのも見どころ。
風切り音を極力抑えることでアウトドアフィールドに向かうアクセスを快適にしている。サイド部分には長穴を空けているのは、後付けでパーツ設置ができるようにと考えられたアレンジの可能性を残した装備なのだ。
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ボディのプロテクト処理もアウトドアで走る、遊ぶには大切なポイント。バンパーの前縁部分に取り付けたノーズプロテクターは、ラバー製の同社の量産品。スノーボードなどを立てかけて置くにも、最適な高さと位置を計算して作られている。
さらにヘッドライトの脇にもラバーパーツを採用。ここはロードバイクのハンドルの高さに合わせた設定だ。クルマの脇に戻った際にちょっと立てかけておくにも便利な装備といえる。ラバーによるプロテクト性能も併せ持った、機能性とデザインを両立するパーツ設計は同ブランドならでは。
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前後バンパーやサイドシル、サイドミラーには表面が強固なチッピング風の塗装を施しているのも見どころ。近年のアウトドアビークルではよく見られる手法だが、林道などで枝にボディの各部が擦れた場合でも気にせず進めるヘビーデュティ仕様となった。無骨に使いこなすギアには似つかわしい処理といえるだろう。
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マウンテンバイクで楽しむシーンを考えた、細部の装備も見どころ満載。ボディサイドプロテクターと呼ばれるパーツは、開閉式が特徴。ドアを開けることなく、アイウェアなどを置けるスペースを作り出すことができる。それでいて普段はボディサイドのプロテクターとしての機能も兼ね備える。
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またリアクォーターにはマグネットを内蔵したパネルを設置。車外でちょっとした整備を行う際に、工具などを地面に置くことなくひっつけておくことができるのがメリット。マウンテンバイクの整備までを含めて、かっこ良く演出できるのだ。
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国内外のオフロードレースやラリーで輝かしい実績を持つスバル。そんな実力派のメーカーが持てる技術をフィードバックしたクロストレックは多くのユーザーに評価される車両となっている。さらにオフロードレジャーの相棒としてその長所を引き出すために開発されたブーストギアのパーツ群。メーカー純正のアフターパーツで自分仕様のクロストレックを作る絶好の選択肢が見つかった。
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