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1人で24時間、4012km走破…セルバンテスがトライアンフに乗ってギネス記録樹立

レスポンス / 2023年6月12日 14時40分

トライアンフ・グローバルアンバサダーのイヴァン・セルバンテスが『タイガー1200GTエクスプローラー』で4012kmを走行し、「バイクでの24時間以内最長走行距離(個人)」のギネス世界記録を更新した。


セルバンテスは、5回のエンデューロ世界チャンピオン、21回のスペインエンデューロチャンピオン、5回のスペインモトクロスチャンピオンを獲得。2021年7月、トライアンフのオフロードアンバサダーとして就任し、モトクロスおよびエンデューロバイクの次期製品群の開発を支援している。


セルバンテスは、イタリア・ナルドテクニカルセンターのハイスピードリングで『タイガー1200GTエクスプローラー』を駆り、24時間で4012kmを走行。2017年、米国のカール・リースが達成した3406.17kmに600km以上の大差をつけた。この記録は、4月30日にギネスワールドレコーズの審査員によって検証され、最終的に4012.53kmと認定。その距離はロンドンからエジプト・ギザの大ピラミッドまでと同じ距離となる。ピットストップは18回、タイヤ交換は1回のみ。平均速度は200km/h超、ピットインを含めた 24時間の平均速度は167.79km/h。こちらもリースの記録141.9km/hを大きく上回った。


セルバンテスは、今回の記録挑戦に向け、自身の『タイガー1200ラリープロ』に乗り、集中的にフィジカルトレーニングを行い、さらにバーミンガム大学のアンドリュー・バグショー教授と協力して、栄養と睡眠についても慎重に戦略を練った。


今回の挑戦に使用したタイガー1200GTエクスプローラーは、英国ヒンクレーにあるトライアンフ工場の生産ラインから無作為に選出したもの。慣らし運転と初回点検を行ったのみで、特別な改造は施されていない。イタリアのナルドテクニカルセンターで200km/hを超えるスピードで走り続けたセルバンテスは、残り5時間の時点ですでにギネス記録を上回った。記録更新だけでは飽き足らず、この挑戦の指標として4000kmに照準を合わせていた。その後の5時間で606kmを走破。従来の記録とほぼ同じ距離を走行した後に、さらに東京・渋谷から神戸・淡路島を超え、鳴門までの距離に匹敵する距離を走り続けた。


記録達成後、セルバンテスは「タイガー1200GTエクスプローラーは長時間のライドも快適で、今回の挑戦にぴったりのバイクだった。一番大変だったのは天候だったが、雨が降り始めてもこのバイクには大きなスクリーンと、優れたプロテクションが装備されていたので助かった」とコメントしている。

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