マツダ、CX-60をリコール…ボルトやナットが規定トルクで締め付けられていない
レスポンス / 2023年6月16日 13時0分
マツダは6月16日、『CX-60』のフロントサスペンションなどに不具合があるとして、リコール(回収・無償修理)を国土交通省へ届け出た。対象となるのは2022年11月18日~12月16日に製造された753台。
不具合が確認されたのは、(フロントサスペンション、インターミディエイトシャフト、フロントABSセンサの3か所。車両組立工程の組付け作業が不適切なため、ボルトやナットが規定トルクで締め付けられていないものがあることが判明した。
フロントサスペンションについては、アッパアーム・ボールジョイントとステアリングナックルを締結するボルトとナットが規定トルクで締め付けられていないものがあり、そのまま使用を続けるとボルトが外れ、最悪の場合、ステアリングナックルがボールジョイントから抜け、タイヤと接触することでパンクして走行不能となるおそれがある。
改善措置として、全車両、当該ボルトとナットの状態を点検し、規定トルクで締付けを行う。また、ボルトとナットが脱落していた場合は、新品のボルトとナットを取付ける。不具合は2件発生、事故は起きていない。市場からの情報によりリコールを届け出た。
インターミディエイトシャフトについては、ステアリングギヤに締結するボルトが規定トルクで締め付けられていないものがあり、そのまま使用を続けるとボルトが外れ、最悪の場合、ステアリングギヤからインターミディエイトシャフトが抜け、操舵不能になるおそれがある。
改善措置として、全車両、当該ボルトの状態を点検し、規定トルクで締付けを行う。また、ボルトが脱落していた場合は、新品のボルトを取付ける。不具合および事故は起きていない。社内からの情報によりリコールを届け出た。
フロントABSセンサについては、ステアリングナックルにハーネスを固定するブラケットを締結するボルトが規定トルクで締め付けられていないものがあり、そのまま使用を続けるとボルトが外れ、最悪の場合、ハーネスがタイヤ等に干渉することで損傷し、ABS警告灯およびTCS/DSC表示灯が点灯し、EPB表示灯が点滅するとともに、ABS、TCS(トラクションコントロールシステム)、DSC(ダイナミックスタビリティコントロール)およびEPB(電動パワーステアリング)の作動が停止し、さらに先進安全運転支援システムも停止するおそれがある。
改善措置として、全車両、当該ボルトの状態を点検し、規定トルクで締付けを行う。また、ボルトが脱落していた場合は、フロントABSセンサ一式を新品と交換し、新品のボルトを取付ける。不具合および事故は起きていない。社内からの情報によりリコールを届け出た。
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