驚きの事実! 車検の心配が無い効果抜群チューニングの秘密~カスタムHOW TO~
レスポンス / 2023年6月17日 6時30分
車検適合であることは車検のときだけでなく、公道を走る以上絶対に守らなければならないルール。チューニングをしていくと車検に通らない部位もあるので気をつけたいが、意外と車検に関係のない効果の高いチューニングもあるのだ。
保安基準に適合した合法状態で公道を走るのは当然のこと。昔は車検のときだけ触媒を付けるとか、車高を上げるとかして車検を通し、すぐに戻すなんてこともあったがもちろん違法。公道で警察に咎められれば違反切符と反則金を収め、改善したことを証明する必要も出てくる。でも意外と厳しい部分と、意外とゆるい部分があるのだ。
◆意外と緩いルール1:エンジンコンピュータチューニング
ECU書き換えと呼ばれるチューニングは現代のクルマでは必須のもの。エンジンを制御するコンピュータでは、ドライバーがアクセルを踏んだ量に応じてガソリンを噴射したり、点火時期を調整したり、エンジンバルブが開閉するタイミングを調整したりして、エンジンパワーを出している。
そのときに自動車メーカー側で設定された以上のパワーを出すために、コンピュータ内部のデータを書き換えるのがECU書き換えチューニング。もっとガソリンを吹いたり、点火時期やバルブタイミングを最適化することでパワーやトルクをアップさせる。また、エンジンチューンや吸排気系チューニングに合わせて、ECUを書き換えて最適なパワーを絞り出すのもその役割。
このECU書き換えについては特に車検にルールはない。厳密に言えば、書き換えることによって排気ガスが規定値よりも有害な成分などを出しては違法だが、そうでなければとくにルールはない。
◆意外と緩いルール2:車高調交換
最低地上高を満たしていて、アライメントによるサイドスリップ値も規定値を満たしていれば、車高調もどのメーカーでなければいけないとか、全長調整式やネジ式だから車検が通らないということもない。
とはいえ、もしトラブルが起きると事故にも繋がる部分だけにきちんとしたメーカーのものを選んでもらいたいが車検上は特に規定はないのだ。だが、最低地上高はもちろん、ジャッキアップ時にバネが遊んでいないとか、オイル漏れやにじみが起きていないなど最低限のルールは存在する。
◆意外と緩いルール3:ブレーキパッド
こちらもどのメーカーのどの摩材でも車検上で問題はない。車検場のライン検査時に十分な制動力が発揮できれば、メーカーやモデルは不問なのだ。しかし、街乗りメインでサーキット用パッドを使うと、あっという間に摩耗してしまうことが多い。パッドは大丈夫でもブレーキローターが異常摩耗を起こして即交換が必要になってしまうこともある。
また、そういったサーキット用パッドを街乗りで使うと設計温度まで温まらず、盛大に鳴くことも多い。そういったデメリットも多いので、街乗りならそれに適したパッドを選びたい。逆に純正パッドや低ダストパッドなどの街乗りに適したパッドで、サーキット走行などパッドとローターの温度が高くなるとこちらも異常摩耗であっという間に減ってしまうことが多い。ほんの数周でパッドは板になってしまうほど減ることもある。使い方に合わせたパッドを選びたい。
◆意外と緩いルール4:ターボやスーパーチャージャーの取り付け
エンジン型式が変わると相応の申請が必要になるが、過給器の追加はとくに規定がない。ありがちなのはウェイストゲートからの排気ガスの大気開放や、ブローオフバルブからの大気開放は車検NG。しかし、過給器を取り付けて大幅なパワーアップは特に車検上で問題はない。パワーが大幅に上がったことで排気音の音量がオーバーするなどが車検に引っかかる可能性はあるが、取り付け自体はまったく問題はないのだ。
◆意外と緩いルール5:エアクリーナー交換
マフラー側は厳しいルールがあるが、インテーク側のエアクリーナーやエアクリーナーボックスなどはとくに車検に関わるルールはなし。ムキ出しエアクリーナーにしても、カーボンインダクションボックスにしても車検上はまったく問題はない。吸気音が多少大きくなるが、その音に関する規定もないので問題なし。
吸気系などをチューニングして大幅に効率がアップするとエンジンチェックランプが点灯することがある。これは車検NGなので、エンジンチェックランプが点灯しないように大幅な吸気系チューニングのときはセットでECU書き換えも行った方が良い。ECUデータを最適化することで、エンジンチェックランプの点灯を防ぐことができるのだ。
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