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ごみ収集車搭載のタブレットでデータ取得、効率的なルート作成に活用

レスポンス / 2023年6月19日 6時15分

市内を走るごみ収集車の走行データを蓄積、効率的なルートを作成する試みが、神奈川県相模原市で始まる。同時に、不法投棄の情報収集と回収作業の効率化も図る。


小田急電鉄は、廃棄物収集の効率化を通じて循環型社会の実現に寄与する仕組み「WOOMS(ウームス)」を沿線自治体の相模原市に活用してもらい、2023年6月19日から2024年3月31日までの津久井地域での実証を通じて、収集業務全般の効率化による働き方改革や、収集車が排出するCO2の削減に関する検証をする。


◆データから効率的なルートを作成


WOOMSでは、排出される家庭ごみの量や走行の傾向を、収集車に搭載するWOOMSのシステムが取得してデータとして蓄積し・活用することで、効率的なルートを新たに作成する。収集車の走行距離を短縮することによるCO2排出量の削減を検証する。


今回対象の地域は、多くの市民が居住する平野部のほか、人口が少なく住居も分散する山間部が含まれる。この広いエリアにおいて家庭ごみの量や収集車の走行の傾向を把握して、最適なルートを提案する。


さらにWOOMSで、各収集車の現在地と収集の進捗状況を、収集担当者全員がリアルタイムに把握することで、作業を臨機応変にフォローしあうことによる時間短縮と、走行距離短縮によるCO2排出量の削減効果も検証する。


◆不法投棄も写真撮影で地図にプロット、収集ルート作成


また、山間部では人目につかない場所も多く、家電製品や産業廃棄物の不法投棄が後を絶たない。この課題解決にもWOOMSを活用する。不法投棄の情報収集作業を、WOOMSのシステムを搭載したタブレットによる現場の撮影で実現し、業務を効率化する。


不法投棄は、いつ・どこに発生するか分からない。相模原市では監視カメラの設置や定期巡回パトロールにより不法投棄を把握して、紙の地図へ位置情報をプロットし、その後マンパワーでルートを作成して収集車を走行させてきた。実証では、巡回パトロール中にタブレットで現場を撮影することで、位置情報を電子地図上ワンアクションでプロットし、報告書作成までの事務処理を効率化する。また収集ルートを自動生成して、スピーディに収集車を走行させることも検証する。効率的な走行ルートによるCO2排出量の削減も期待される。

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