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ブリヂストンがe-モータースポーツに本気! ドライビングレッスンが本格すぎる

レスポンス / 2023年6月20日 6時45分

ブリヂストンはeモータースポーツの体験型プログラム「Bridgestone eMotorsport Institute」を東京都港区西麻布のブリヂストングローバル研修センターで7月より開始する。


ブリヂストンは2023年にモータースポーツ活動を開始して60周年を迎えた。そこで10年後、20年後にも「走るわくわく」を提供し続けるために、持続可能な未来のための共創へ繋がる活動を行うという。そこで生まれたのがこのBridgestone eMotorsport Instituteだ。


その内容はシミュレーターによる体験型レッスンプログラムで、講師はブリヂストン契約レースドライバーやシミュレーター出身でリアルサーキットの経験もある著名ドライバーが務める。さらに電子カルテを活用してレッスン内容を記録、効果的なドライビングレッスンを継続的に行ってくれるという仕組み。


講師陣はeモータースポーツ出身でF1のWilliams Esportsに所属、スーパー耐久に参戦経験を持つ武藤壮汰選手、2023年スーパーFJ参戦予定の樺木大河選手の2名が当日の講師を担当した。


その他、2018年FIAグランツーリスモ・チャンピオンシップで初代王者、2017年ブラジルF3チャンピオンのイゴール・フラガ選手。カート出身でフォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップの王者である小山美姫選手。グランツーリスモSPORTマニュファクチャラーシリーズテストシーズン9アジア・オセアニア総合5位。2021年フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップでチャンピオン。スーパーGT300クラス、スーパーフォーミュラライツ参戦中の古谷悠河選手、以上5名の参画が予定されている。


◆レーシングスーツに着替えてガチ体験!プロの本格指導を受けながら、タイムが上がるのが楽しい


ということで、早速ワタクシ加茂がレッスンを受けてまいりました。場所は西麻布からやや白金方面に歩いたおしゃれタウンにあるブリヂストングローバル研修センター。綺麗な建物を上がっていくと本格シミュレーターと講師が迎えてくれる。


レッスン自体は1回約70分で受講料は1万円(税込)。初回にシミュレータースキル診断を行い、受講カルテを製作するための費用が1万5000円(税込)別途掛かる。この受講カルテ料は毎年更新なので、つまり年会費が1万5000円というイメージ。あとは1回あたり1万円でレッスンを受けることができる。


今回走行テーマに課されたコースはイタリアのヴァレルンガ・サーキット。1周1.7kmの短いコースだが、正直メジャーなコースではない。「このコースはクリッピングポイント(最も速度を落としてクルマの向きを変える場所)を決めにくくて難しいです。でもコースが短いので短時間に繰り返して練習できるのでスキルを磨くのにピッタリです」と講師の武藤壮汰選手が教えてくれた。


シミュレーターはシートがクルマの動きに合わせて動く本格的なもので挙動を感じやすい。3ペダルのマニュアルシフト操作も可能なシミュレーターだが、今回は純粋にアクセル/ブレーキ/ステアリング操作に集中するためにオートマで走行する。テスト車両は先代のトヨタ『86』だ。


シミュレーター自体は何度か走行したことがあるが、このコースは初めて。なかなか回り込んでいるコーナーが多くて、攻略が難しい。しっかりと速度をコントロールしながら向きを変えていかないと、クリッピングポイントを正しい位置で取ることができず、速度を乗せてコーナーを立ち上がることができない。


◆自分の走りがロガーで丸見え!プロのアドバイスで効率よく学べる


徐々に慣れて来たところで、武藤講師から「ではロガーを見てみましょう」と声がかかる。ロガーとは走行データを記録する装置のこと。実車でもレーシングカーでロガーは使われていて走行データを確認することができる。具体的には速度、アクセル開度(踏んでいる量)、ブレーキの強さ、ステアリングの舵角(切っている量)などが波形で確認できる。


実車ではそれらを記録する装置はなかなか高価。安価なGPSデータロガーは普及していて、走行速度やラインは4~5万円のGPSロガーで記録できるが、ブレーキの強さを記録するにはさらに投資が必要になる。そういったデータを見ながら、リアルタイムに指導してもらえるのがeモータースポーツの強みでもある。


加茂のデータを見ると「ブレーキ開始位置は良いのですが、そこから速度が落ちる前にブレーキを緩める量が多いです。ブレーキの強さを数字で言うと10踏んでそこから、9~8~7~6と緩めて行きたいところで、10~9~3~2と一気に緩めてしまっています。速度を落としきれず向きが変わらないのでクリッピングポイントに付けず、加速に移れていないですね」と樺木大河選手がアドバイスをしてくれた。


その具体的なアドバイスに基づいてブレーキの緩め方を調整して走行していく。10数周してから再度ブレーキの波形を見比べてもらい、徐々にタイムも良くなっていることが確認できた。それでも講師陣の参考タイムには、秒単位で及ばないわけですが…。


◆新しい形のモータースポーツ、環境にも優しいサステナビリティな体験に


そういった具体的なアドバイスをリアルタイムにしてもらえるのがeモータースポーツの強み。もちろんクルマを持っていなくてもモータースポーツができるのも魅力で、かつマイカーが傷まないなど実際にサーキットを走るよりも遥かに出費を抑えられるのがメリット。そして環境にも優しいので、サステナビリティあふれるモータースポーツでもある。


ここからさらに実車でのモータースポーツを体験したい人にはPCC(ポテンザ・サーキットチャレンジ)という実車でのサーキットレッスンを開催。さらにサーキット走行会イベントとしてはPCM(ポテンザ・サーキットミーティング)を開催している。ブリヂストンではモータースポーツを身近にしたい人のためのフィールドを各種用意してあるのだ。


シミュレーターによるドライビングレッスンは全国的に増えつつあるが、シミュレーターと実車によるプロドライバーだけが実際に指導してくれる講座は稀有な存在。講師のクオリティレベルの高さが魅力のひとつである。7月8日より隔週の土日に開催される予定。1日に6レッスン開催予定で、複数コマの受講も可能。ある程度集中的なレッスンを受けることもできるのだ。モータースポーツの第一歩として、e-モータースポーツからはじめるのは新しい楽しみ方。e-モータースポーツをフックに、クルマ好きがもっともっと増えてほしいと感じた体験になった。

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