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【トヨタ アルファード/ヴェルファイア 新型】追い返された豊田社長…いまやセダンに代わる“おもてなし”の車

レスポンス / 2023年6月22日 13時0分

トヨタ自動車はフルサイズミニバン『アルファード』および『ヴェルファイア』を8年ぶりに全面改良し、ガソリン車・ハイブリッド車(HEV)を6月21日に発売した。今後、プラグインハイブリッド車(PHEV)の投入も予定している。


発売にともない、都内では発表会が行われ、取締役・執行役員 デザイン領域領域長 サイモン・ハンフリーズ氏がプレゼンテーションを行った。


サイモン氏は冒頭で、「アルファードとヴェルファイアは今でこそ存在感のあるフロントマスクやグリル、ラグジュアリーな室内空間など確立されたイメージがあるが、デビュー当時は「意外と地味なヤツ」だった」と語った。


◆豊田章男氏らしいおもしろいエピソードも


1990年代にミニバンというセグメントが生まれたが、車内の広さが特徴のファミリーカーで、アルファードもそのなかの1台として生まれた。多彩なシートアレンジメント、車内エンターテインメントと、ひとりひとりの価値観に寄り添い、ファンを増やしていった。またドライバーにとっても、高い着座位置や、高い運動性能、いかついフロントマスクなどは多くの人を魅了した。


そしてヴェルファイアという新たなモデルが誕生し、アグレッシブで、ダイナミックで、「ちょい悪弟」のようなイメージが若い顧客を惹きつけた。実際、全顧客の30%が30代以下だという。この両車のライバル関係とともに、クルマは成長していった。しかしそれだけではなく、アルファードは大きなムーブメントを起こした。それは、ショーファーカーの常識を一変させたということ。セダンしか認めないという古い価値観をアルファードは覆した。ここでサイモン氏は面白い逸話を披露した。


現在は会長である豊田章男氏がまだ役員だった2004年に、「ワークスタイルに合っているから」という理由でセダンのショーファーカーからアルファードに乗り換えた。広い車内で快適に仕事をし、同僚や知人と話し、会議の合間にくつろぎ、必要なら着替えもできる。これらすべての要素がアルファードを選んだポイントだった。ある日、白いアルファードでサプライヤーの会社を訪れると、警備員に「もうすぐセンチュリーに乗ったVIPが来る、早く道を開けてくれ」とすごい剣幕で注意されたそう。しかし章男氏がそのアルファードから降りてきたとき、警備員はとても驚いていたという出来事があったそうだ。


そんな笑い話も過去の話で、現在では力士、政治家、映画スター、ビジネスマンに至るまで、あらゆる人々に愛用されている。章男氏はこのクルマを3世代にわたって乗り続け、もっといいクルマへと鍛え続けてきた。心を豊かにしようとする空間設計や、どれだけ車内にホスピタリティを組み込めるかというユニークなアプローチは、非常に日本的なものだ。アルファードとヴェルファイアは、細部にまで気を配るという日本ならではの「おもてなし」の哲学に基づいて設計されている。

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