3台の機能を1台に集約したモリタ『インテグレートワン』…東京国際消防防災展2023
レスポンス / 2023年6月27日 8時30分
日本最大級の消防・防災に関する展示会「東京国際消防防災展2023」が6月15~18日の4日間、東京臨海都心の東京ビッグサイトで開催された。モリタは社会的課題に対応した、消火薬剤タンク付き大型化学高所放水車『インテグレートワン』を出品した。
●少子高齢化は消防・防災でも課題
インテグレートワンは、石油コンビナート等での災害に対応する、大型化学消防車、大型高所放水車、泡原液搬送車の3台の機能を1台に集約した大型化学高所放水車だ。少子高齢化などの影響で、消防隊員の高齢化や人員の確保が難しくなると見込まれ、省力化とシステムの効率化をめざした消防車両。
性能を従来の単機能車種と比較すると、薬剤タンク容量が泡原液搬送車の4000L以上に対し5800L、泡流量が大型化学消防車の3100L/min以上に対し4510L/min、筒先高さが大型高所放水車の22m以上に対し24m、放水性能が同じく大型高所放水車の3000L/minに対し3200L/minと、それぞれ性能向上を果たしている。
モリタの出展コンセプトは、モリタグループの「『安心』を支える技術と絶えざる挑戦で、人と地球のいのちを守る」という事業目的のもと、多様化、複雑化する災害現場の消火・救助活動を変革する「ソリューション」の提案。
●東京国際消防防災展2023
東京国際消防防災展の来場者数は、会期4日間合計で登録来場者数6万5171人、総来場者数16万6831人となった(前回2018年はそれぞれ7万3222人、17万9428人)。主催は東京消防庁、東京ビッグサイト、東京国際消防防災展2023実行委員会。
開催の趣旨は、過去に発生した災害を教訓とした災害対策や多様化する災害リスクを周知し、市民の防火防災意識と行動力を向上させること。またセーフシティの実現に向け、住民・企業・行政による3者相互の連携強化並びに関連技術・産業の振興を促進することを目的とする。
会場には国内外の消防・防災に関する最先端のサービスや製品が一堂に集結した。展示内容は、「消火、救急、救助、避難・誘導」、「防災・減災・災害対策」、「情報システム、通信サービス」、「その他、消防防災に関する製品・サービス」の4分野になる。
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