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高齢者の乗降をアシストする便利アイテム ~Weeklyメンテナンス~

レスポンス / 2023年6月29日 6時30分

高齢者や小さな子供がクルマに乗り込む際、ミニバンやSUVなどのフロアが高いクルマは乗り降りが大変な場合がある。今回は、そんな時に便利な後付けできるアシストバーに注目してみた。


近年のクルマは低床設計が増えているので、クルマへの乗り降りは比較的スムーズな場合が多い。しかしクロカン系のSUVやミニバンの一部のモデルではフロアが高い場合もある。ステップを設けて乗り降りをしやすくしている設計も見られるものの、高齢者や小さな子供にはかなりの負担になる場合が多い。そんな時に役立つアイテムとして用意されているのがアシストグリップやセーフティグリップと呼ばれるパーツ類だ。


その名の通り、クルマへの乗り降りをアシストするアイテムだ(または乗車中に身体を支える用途にも用いられる)。多くの場合は高齢者や子どもが後席へ乗り込む際に用いるパーツとして用意されている。代表的なものは運転席/助手席のヘッドレストのシャフトを利用して固定するアシストグリップだろう。ウレタンなどのソフト素材を用いたものから、樹脂製のハンドル形状のパーツまで、さまざまなタイプが用意されている。手軽に取り付けられる点と、好みに合わせてパーツが選べるという点で多くの導入例があるパーツだ。


取り付けはヘッドレストのシャフトを抜いてアシストグリップの先端にある取り付け穴を通して再びシャフトを設置するだけ。乗降時にアシストグリップを握って身体を安定させることができるので、クルマへの乗り降りの際に手がかりがなかったクルマには効果的で、乗降がスムーズになる。ただし耐荷重の問題もあるので強い荷重を掛けることは避けた方が良いだろう。あくまでも乗り降りの際のサポートと考えて利用するようにしよう。


一方、ミニバンのように後席のスライドドア前方に乗降用のアシストグリップ(バータイプの強固なグリップ形状)を用意している車種もある。メーカー純正品が用意されている車種もあるので乗降性が気になるユーザーはぜひ設定しておきたい。アシストグリップが上下に長いロングタイプのアシストグリップもあるが、こちらは背の小さな子供から高齢者まで、グリップを掴む位置が自由に選べるので幅広い年齢層が便利に使える仕様になっている。


さらに前席にもフロアが高い車種の中にはAピラーにアシストグリップを備える車種もある。ドライバー用に運転席側に設置する車種はそこそこあるが助手席側にアシストグリップを備える車種は多くはないものの、純正の取り付け位置があればボルトを使ったパーツの取り付けが可能なので適合するアシストグリップを選んで取り付けもできる。元気なドライバーにはなかなかわかり難いのだが、足腰が弱っている高齢者は助手席への乗り降りでもアシストグリップが非常に役立つので注目しても良いだろう。


アシストグリップと合わせて使うと高齢者の乗降がスムーズになるアイテムとしてもうひとつの注目パーツが回転シート/回転クッションだ。本格的な介護車だとシート全体が回転して車外にせり出す機構が備わり高齢者や障害者の乗降をサポートするのだが、そこまでの重装備はまだ要らないというユーザーが利用するのに便利なのがこのアイテム。シートの上に座布団のように置くだけでその上に座った乗員が腰から身体全体を回転できるのがメリット。クルマのシートから乗り降りする際、身体を90度方向転換させるのが難しい高齢者も、これさえあればドア方向に方向転換できてスームーズに乗降できるようになる。アシストグリップと併せて導入すると快適性も大きくアップするだろう。


高齢者のドライブがより快適になるこれらのアイテムを取り付けておけば、乗り降りの際のサポートも最小限で済む。高齢者本人も自分で乗降できることでドライブをもっと積極的に楽しめるようになるので気になっているユーザーは今週末に取り付けてみよう。


土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

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