【トヨタ アルファード/ヴェルファイア 新型】静粛性や乗り心地をブラッシュアップ、トヨタセーフティセンスも進化
レスポンス / 2023年7月2日 14時30分
8年半ぶりとなった今回のトヨタ『アルファード』&『ヴェルファイア』のフルモデルチェンジ。長めのサイクルを経て満を持してのモデルチェンジで、進化した点を紹介していく。なお、パワーユニット関連は別項とするので、リンクを参考にしてもらいたい。
◆プラットフォーム刷新で剛性や静粛性アップ
新型のアルファード&ヴェルファイアはまずプラットフォームが刷新された。新しいプラットフォームはTNGA系のGA-Kである。骨格関係では車体サイド下部のロッカーをストレート形状としたうえで、車体後方下部にブレースバーをV字配置している。
フロントドアまわりやBピラーのアウターリンフォースメントには1500Mpa級の熱間プレス材を採用。ねじり剛性は従来比50%アップを実現している。構造用接着剤は従来タイプの5倍の量を使用。高減衰タイプと高剛性タイプの2種の構造用接着剤を必要に応じて使い分けることで、静粛性とボディ剛性の向上、NVHの低減などを積極的に行っている。
また、ボディをしっかりと作ることで、サスペンションの動きを正確にするという目的から、ボディとサスペンションの着力点剛性を高めるため、タワーバーと同じ働きを持つ部材を最初からボディに取り込んでいる。またヴェルファイアはとくに走りを重視したとのことで、アルファードには採用されないフロントのパフォーマンスブレースも装着され、ボディ剛性特性に差が付けられている。
◆不快な乗り心地の原因を特定し、改善
乗り心地に悪影響を与える不快な振動は10~15Hzだということを解析。上記のボディの設計に生かされているほか、ヴェルファイア全車とアルファード・エクスクルーシブラウンジ周波数感応型ショックアブソーバーを採用。高周波が入力した際には減衰力をダウン、低周波入力時は減衰力を上げることで、操縦安定性と乗り心地を両立している。
シートはスライドレールとの間にゴムブッシュを採用することで10~15Hzの振動を抑制。シートバックの表皮下部分に低反発のウレタンを採用し20Hz付近の微振動を吸収。シートクッションには座圧分散性の高いウレタンに凹凸を付けることで上半身の揺れを抑制。
エクスクルーシブラウンジに採用されるエクスクルーシブラウンジシートは重量が重いため、パワーシートとすることが必須となる。また、スライド量が長いため、通常のパワーシートの動きではユーザーが遅いと感じてしまうため、シーンに合わせたスライド速度を設定。着座時は安心感を与えるために40mm/s、空席時は素早く位置調整ができるように2倍以上となる100mm/sとなる。また、3列目乗車時はマニュアルウォークインを採用し、さらに早い動作を可能としている。速度調整が早くできたのは従来のネジ式ではなく、ギヤ式を採用したことにある。16mm刻みギヤが動くためネジ式ように無段階調整とはならないが、運転席ではないので問題ないだろう。
◆ドライバー異常感知システムを追加
従来モデルも最終型ではADAS機構のトヨタセーフティセンスが充実していたが、新型はさらに進化を遂げている。トヨタセーフティセンスの装備状況はヴェルファイアとエクスクルーシブラウンジはすべてを搭載。アルファードZは緊急時操舵支援(アクティブ操舵機能付)、フロントクロストラックアラート、レーンチェンジアシストがセットでオプションとなる。
従来モデルから追加された装備のなかで注目なのが、ドライバー異常時感知システム。すでに多くの車種で採用されている装備だが、ショーファードリブンという役目も担うことになったアルファード&ヴェルファイアにとっては重要な装備となるだろう。また、従来から先行車発進告知機能は装備されているが、新型では信号が赤から青に変わった際の出遅れも知らせる機能が追加されている。
◆レーダークルーズコントロールやナビも進化
ITS関連の装備も充実。ITS専用周波数での通信が行われ、自車の近くに緊急車両が存在する際の通知、出会い頭の注意喚起、右左折時の注意喚起などを行う。加えてレーダークルーズコントロールで先行車に追従している際、先行車が通信型レーダークルーズコントロール対応車の場合は車車間通信を行い加減速情報を取得し、より早くスムーズな速度調整を行う。
ナビゲーションはセンター通信型のコネクティッドナビに車載ナビ機能が併載するタイプ。話掛けることでサポート機能が働くエージェントも採用。車内Wi-Fiも利用可能である。
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