ランボルギーニ 『ウラカン』、640馬力を後輪で操る「テクニカ」…グッドウッド2023出展へ
レスポンス / 2023年7月13日 12時15分
ランボルギーニは7月6日、2ドアスーパーカー『ウラカン・テクニカ』(Lamborghini Huracan Tecnica)を7月13日、英国で開幕する「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2023」に出展すると発表した。
◆0~100km/h加速3.2秒で最高速は325km/h
ウラカンシリーズの高性能モデルのひとつが、『ウラカン・テクニカ』だ。2WD(後輪駆動)の『ウラカンEVO』をベースに、AWDの『ウラカンSTO』のパワートレインを搭載した。ウラカンSTOは、レーシングカーの『ウラカン・スーパー・トロフェオ』の公道バージョンとして開発されたAWDスーパーカーに位置付けられる。
ミッドシップには、直噴5.2リットルV型10気筒ガソリン自然吸気エンジンを搭載する。最大出力は640hp/8000rpm、最大トルクは57.6kgm/6500rpmを引き出す。パワーは後輪に送られ、0~100km/h加速3.2秒、0~200km/h加速9.1秒、最高速325km/hの性能を発揮する。
スポーツ性を優先しながらも、直観的で確実なフィードバックをもたらすランボルギーニならではの「P-TCS(パフォーマンス・トラクション・コントロール・システム)」を採用する。従来のトラクション・コントロール・システムに比べて、トルクをプロアクティブ管理することにより、グリップの低い路面を「STRADA」モードで走行する際のパフォーマンスを引き上げた。また、「SPORT」モードは、ドライビングをより一層楽しむためのモードだ。「CORSA」モードでは、コーナー出口で車両のトラクションとアジリティが向上するという。
◆3種類のドライビングモード
![](https://response.jp/imgs/zoom1/1909315.jpg)
ブレーキ冷却システムは、フロントとリアの設計を見直し、ブレーキディスクの内部に直接気流を送り込み、最大の放熱効果を得るように改良した。この改良により、ブレーキ液やブレーキディスクなどのパーツの冷却性を高めている。
ランボルギーニのリアステアリングシステムを搭載し、選択したドライビングモードの「STRADA」、SPORT、CORSAに応じて、高いレベルのパフォーマンスを実現する。また、「LRS」システムは、2個の電気機械式アクチュエーターにより、後輪を制御する。このシステムにより、低速時での敏捷性を向上させると同時に、高速時の車両の制御と安定性を高めているという。
ウラカンSTOと同じく、ステアリングレスポンスを高めるダイレクトステアリングを搭載し、ドライバーと車両、路面との間の連携を追求する。「LDVI(ランボルギーニ・ディナミカ・ヴェイコロ・インテグラータ)」は、ウラカン・テクニカのテクノロジーを支える頭脳であり、ドライビングダイナミクスを管理するシステムユニットの調整を担う。
◆外装にレーシングカー「スーパー・トロフェオEVO2」のモチーフ
![](https://response.jp/imgs/zoom1/1909310.jpg)
ウラカン・テクニカのデザインコンセプトは、性能と美しさを両立させること。ボディラインは、ウラカンのレーシングカー「スーパー・トロフェオEVO2」のレーシングDNAに由来するデザインを取り入れた。
フロントとリアは、シャープさを増したラインに変更する。エアロダイナミクスを改善するために、エクステリアのデザインを見直した。行われた変更では、ダウンフォースの増加と抗力の抑制を図っている。エアロダイナミクス性能の向上により、とくにサーキット走行での安定性と快適性を実現した、と自負する。
インテリアは、ドライバーを重視したデザインだ。特別仕様のインテリアは、イタリアンデザインというランボルギーニの伝統を反映しており、スポーツシートには新しい専用トリムを採用している。ウラカン・テクニカ専用に、HMIグラフィックやコネクティビティ機能の強化が図られた。幅広いカスタマイズオプションも用意している。
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