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ケータハムが1190kgのクーペEV提案、市販は2025年以降…グッドウッド2023

レスポンス / 2023年7月13日 15時40分

ケータハム(Caterham)は7月12日、軽量クーペEVコンセプト『プロジェクトV』を発表した。実車は7月13日、英国で開幕する「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2023」で初公開される予定だ。


◆『セブン』シリーズとは一線を画すデザイン


プロジェクトVは、近未来を見据えたケータハムが、全く新しいデザイン言語を提示する1台だ。プロジェクトVは、チーフデザイナーのアンソニー・ジャナレリ氏が手がける初めてのケータハム車になる。2025年後半から2026年前半の発売を予定しており、ベース価格は8万ポンド(約1440万円)を切ることを目標に掲げている。


また、プロジェクトVの外観は、既存の『セブン』シリーズとは一線を画すものとなる。しかし、軽さ、シンプル、ドライバーにフォーカスした体験というコアバリューに関しては、維持しているという。


このビジョンを実現するために、ケータハムはイタルデザイン社とパートナーシップを締結した。イタリア・トリノ本社において、プロジェクトVは製作された。プロジェクトVはセブンの代わりではなく、セブンを補完するモデルに位置付けられる。ケータハムのコアバリューを維持することで、既存の顧客層にアピールし、同時に新しいファンをブランドに引きつけることを狙う。


◆2+1のシートレイアウトが基本


ミニマリストのデザイン哲学は、『セブン』と同様、プロジェクトVが軽量でシンプルであることを意味している。プロジェクトVでは、カーボンファイバーとアルミの複合シャシーやコンポジットボディを採用することにより、軽量化が図られた。車両重量は2+1シートレイアウトの場合、1190kgを目標に掲げている。


プロジェクトVは、2+1のシートレイアウトを基本に、オプションで2+2を用意した。乗降性を最適化し、後席乗員の快適性を高めるとともに、将来のオーナーの使い方の柔軟性を追求している。ボディサイズは全長4255mm、全幅1893mm、全高1226mm、ホイールベース2581mmとした。


インテリアの中心には、シンプルでドライバーにフォーカスしたインフォテインメントシステムを配置した。スマートフォンのミラーリング機能を備える。デジタルインストルメントクラスターに、主要な情報を表示する。ドライバーは、さまざまな環境に合わせて加速と操作性をインテリジェントに調整するドライビングモードを、ノーマル、スポーツ、スプリントの3種類から選択できる。


◆272psモーター搭載で0~100km/h加速は4.5秒未満


プロジェクトVのリアアクスルには、最大出力272psを発生するシングルモーターを搭載する。0~100km/h加速は4.5秒未満、最高速は230km/hの性能を可能にした。


最新の熱マネジメントを備えた蓄電容量55kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載する。1回の充電での航続は、最大400km(WLTPサイクル)に到達する。出力150kWのDC急速充電器を使えば、15分間でバッテリー容量の80%を充電できる。


また、プロジェクトVには、フルアジャスタブルジオメトリーのダブルウィッシュボーン式前後サスペンション、電動アシストパワーステアリング、フロント19インチ、リア20インチのミシュラン製「Pilot Sport 4S」タイヤ、高性能キャリパー付きディスクブレーキを装備している。


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