AI活用の次世代キャンピングカー「ロビンソンAI」に試乗…乗り心地の良さに驚き、人工知能には更なる進化を期待
レスポンス / 2023年7月27日 18時0分
AI(人工知能)を活用した次世代キャンピングカーとして2月のジャパンキャンピングカーショーでも話題となった「ロビンソンAI」。レスポンス編集部では、このほどキャンピングカー株式会社の協力のもと、1泊2日でレンタルし、試乗を行なった。
試乗では、都内の編集部から山梨県南アルプス市までをドライブ。高速道路から峠道まで、キャンプ場までの道のりで利用するであろう、さまざまな環境を試した。
◆3万人の声が活きた「スライドドア」と「ルーフ」
ロビンソンAIはトヨタ『ハイエース』をベースにしたキャブコン。キャンピングカーレンタルを行うキャンピングカー株式会社に蓄積された約3万人の利用者の声を生かしつつ、キャンピングカーの製造販売を行うファーストカスタムが共同で開発した。
構造上の大きな特徴は、スライドドアとルーフにある。まず、助手席側の開口部の広いオリジナルスライドドアはキャブコンではほとんどと言って良いほど見られない装備だ。今回の旅では、宿泊施設の駐車場は横幅がややタイトだったが、このスライドドアが効き、乗り降りに苦労せずに済んだというシーンがあった。
独自工法のスタイリッシュルーフは室内で立って移動したり、就寝する際に圧迫感を受けないだけの空間を確保しつつも、全高を280cm以下に抑えた。これにより、高速道度の走行時でも、横揺れや風の影響を受けるシーンはなかった。
◆荷物を持った状態で乗り込む時や移動時間に便利な「AI」
このクルマのAIは、おなじみのアレクサを利用したもの。気温の確認などができるほか、テレビや家庭用エアコン、照明などを音声で操作ができるほか、スライドドア付近に備え付けたタブレットとカーナビを連動させれば、音楽の再生なども可能だ。
こう書くと、スイッチやそれぞれの機器のリモコンで操作しても、それほど手間に違いはないように思うが、荷物を持った状態で乗り降りしたり、移動中、シートベルトをしていてスイッチやリモコンに手の届かないような状況では非常に便利だった。
今後は、天井に備え付けられた換気扇との連動や使い方動画の追加などを行い、より進化させていく予定だという。
◆6人乗っても十分な加速感
6人で乗り、取材用の機材もたっぷり持ち込んでの移動となったが、高速道路での加速性や走行性に特段の不安はなし。山道では急な上り坂で若干のパワー不足を感じる部分もあったものの、走行に支障を来たしたり、ストレスとなるほどのものではなかった。
◆峠でも安定感、ハネも少なく優秀なシート
商用車をベースにしたキャンピングカーは、荷物をある程度積んだ状態を想定して設計されていることもあり、ポンポンと跳ねるような感じがあったり、左右に振られたりしやすい。また、シートそのものも長距離移動では疲労を感じることが多い。
そんな中、ロビンソンAIの後部座席は優秀な印象。2列目でも3列目でも、峠道などで左右に持っていかれる感覚はなく、バンプなどでのハネのショックも少なめ。特に3列目は立体成形のシートでお尻のホールド感がかなりしっかりしているので安心感がある。
なお、シート生地はサラッとした触感のファブリックで、暑い季節でも心地よい。
◆ベッドは3箇所、合計6人で就寝可能
バンクベッドとフロアベッド、リアベッドそれぞれ大人2人が就寝できる。子どもなら、もう1人くらいは寝られるだろう。
バンクベッドは3箇所の中で最も硬めだが、最もフラット。ラダーがなく、2列目シートの座面、冷蔵庫の収納棚の天板と足をかけて上り下りをすることになる。ベッド自体は狭くないが、慣れないと身長180cm以上の人には下りる際に窮屈な態勢になりがちなため、大柄な人はフロアベッドの利用がおすすめだ。
フロアベッドは、ダイネットのテーブルを外し、3列目シートを前に引き出して、背もたれをフラットに倒すだけ。ベッドマットが最も厚く、最もやわらかな寝心地。一番低い位置にあり、圧迫感が少ないのも特徴だ。
リアベッドは後方にまとめて積まれた3枚のベッドマットを順番に並べるだけで展開可能。程よい硬さでフラット感もある。奥は家庭用エアコンの直下になるが、バンクベッドに比べれば、天井までの距離も確保されている。
◆充実の快適装備と利便性の高い設計
家庭用エアコンやFFヒーター、電子レンジ、大きめの冷蔵庫など充実装備のロビンソンAI。アクリル窓には網戸とブラインドを設置し、季節や時間に関わらず、快適な旅が楽しめそうだ。
収納もキャブコンというジャンルで見れば多い方ではないが、レンタルで週末あるいは1週間くらいまでの旅を想定するのであれば十分なスペースがある。
特に、大型の荷物も、大開口のリアゲートから手軽に出し入れできる利便性は秀逸。スライドドアのステップ横にはシューズボックスとシンクがあり、アウトドアでの汚れを車内に持ち込みたくない、という人にも配慮されている。
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