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走る、曲がる、止まる『軽量化』がもたらす究極のパフォーマンス向上とは~カスタムHOW TO~

レスポンス / 2023年8月8日 6時30分

走る/曲がる/止まる、そして燃費まですべてを高めてくれるのが軽量化。それでももっとも面倒でお金も掛かるのが軽量化。ならば簡単にできるところから軽量化していこう。


軽量化は最高のチューン。クルマが軽くなれば加速は良くなるし燃費も良くなる。ブレーキも良くなるし、ブレーキパッドも減らなくなる。タイヤも減らなくなる。コーナリングスピードもアップする。良いことしか無いのが軽量化なのだ。


しかし、良いことしかないというのは単純にパーツ交換などで軽くできた場合の話。タイムアタックマシンのようにパーツを外していくとトレードオフになる部分が出てくる。


たとえば、ドアをFRPやカーボン製に交換すれば20~30kgは軽くできる。しかし、横方向から衝突された場合にドライバーを守ることができないので大変危険。


アンダーコートと呼ばれるフロアに吹き付けられている防音材を剥がせば軽量化になる。これも数十kg軽くなるが、これを剥がすとロードノイズはうるさくなるし、細かな振動も感じるようになる。快適性などの部分で失うことも多いのだ。


そうなると本格的な軽量化を街乗りのクルマにするのは難しいが、それでもできる軽量化をしていけば、運動性能の向上と燃費のアップなど効果を得られるわけだ。


◆軽量化できるポイント1:バッテリー


乗用車の場合、純正バッテリーは10~15kgほどある。それをドライバッテリーにすれば10kg程度の軽量化が可能だ。ドライバッテリーは電解水の代わりにジェルなどを用いることで軽くしたバッテリー。軽量でありながら瞬間的に大きな電流を取り出せるのが特徴で、ボディの軽さと同時にエンジンの瞬発力が高まるという意見もある。


ネックになるのは価格で10万円前後。また、バッテリー上がりを起こすと充電には専用充電器が必要になったりするので若干気をつけるべき部分もある。それでも10kg単位の軽量化をデメリットなしでできる魅力は大きい。


バッテリーはトラブルが起きた時に発火したりすることもあるので、信頼性の高い有名メーカーのドライバッテリーを選ぶのがオススメだ。


◆軽量化できるポイント2:ボンネット


最近のクルマはアルミ製ボンネットが増えていて、そうなると数十kgの軽量化にはならない。しかし、鉄製ボンネットのクルマなら数十kg単位で軽量化になるのがファイバーボンネットだ。


カーボンやFRP製などのボンネットにすることで大幅に軽量にすることができる。ちなみにFRPとウエットカーボン製はほぼ同じ。ガラス繊維のシートかカーボン製のシートかだけの違いで、いずれもそのシートをプラスティックで固めて成形していくので軽さや強度はほとんど変わらない。


ドライカーボンはカーボンに樹脂を染み込ませたシートで、これを高温高圧の釜で焼くことで成形する。F1やスーパーGTなどレーシングカーで使われるのはこちらで圧倒的な強さ、硬さと軽さを両立するがコストが高く、値段も一気に高くなる。


◆軽量化できるポイント3:ホイール


純正ではアルミ製ホイールが主流になっているか、それでもアフターメーカーのアルミホイールにすることで軽くすることができる。


重さ自体も軽くできるし、バネ下重量なので効果が現れやすい。足回りのサスペンションのスプリング(バネ)よりも下側のタイヤやホイール、ブレーキキャリパーやハブなどが軽くなると、路面追従性がよくなり運動性能アップに効果的。ボディの軽量化の5倍や10倍と同じくらいの軽量化効果があると言われている。


また、ホイールが軽くなると回転慣性も小さくなる。軽いホイールの方が転がりやすく止まりやすいので、加速性能もブレーキ性能も良くなりやすいのだ


◆軽量化できるポイント4:シート


純正シートをバケットシートなどスポーツシートにすることでの軽量化だ。最近のクルマは純正シートも軽量を意識していてかなり軽いモデルもあるが、ちょっと古めのクルマならフルバケットシートとレールに交換することで1脚あたり10kg以上の軽量化が可能。左右シートを交換すれば30kgもの軽量になることもあった。


だが、最近はロードスターなどもともと軽さを意識しているクルマでは、フルバケットシートとレールよりも軽い場合がある。


それでもスポーツ走行するならスポーツシートも必須なので交換することになると思うが、必ずしも軽くなるわけではないと覚えておいていただきたい。


それでもメリットがあるのでフェンダー内を大きく加工したりして、外径の大きなタイヤを収める工夫をしているのだ。


公道では使えないができるだけ外径が大きなタイヤを使うのは、速く走る上ではメリットがある。そういう意味ではサーキットだけ外径の大きなタイヤに履き替えるという手もある。


これまではサーキットではSタイヤと呼ばれるセミスリックタイヤを使う人がいたが、最近ではそれほど使っている人は多くない。現在はそれに近いグリップ力を持つ公道で普通に使えるラジアルタイヤが多数発売されているから。


しかし、タイヤ銘柄を変えるという意味ではなく、外径の大きなタイヤを履かせるという意味で、サーキットでは専用の外径の大きなタイヤを履かせて、普段乗りは純正タイヤサイズの外径に従ったものを使うという選択肢もあるのだ。

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